ヤマハ発 柳社長「われわれの手法がうまく回っている」…通期純利益を過去最高に修正

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ヤマハ発動機 柳弘之社長
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ヤマハ発動機が8月8日に発表した2017年12月期の第2四半期累計(1~6月期)連結決算は、営業利益が前年同期比26%増の822億円と同期では過去最高となった。通期の業績予想を上方修正し、純利益は06年12月期以来の最高を更新する。

第2四半期の二輪車グローバル販売は2%増の255万台となり、最大の販売先であるアジアでは3%増の212万台と堅調だった。マリンも北米を中心に好調で、経理上の調整影響で減益となったものの、営業利益は369億円(4%減)と、二輪の338億円を上回る収益を確保した。為替は1ドル112円で、前年同期と同レベルだった。売上高は6%増の8281億円、純利益は87%増の608億円と、これも同期での最高となった。

通期の業績予想は営業利益1200億円(前期比11%増)、純利益750億円(19%増)としていた従来予想から、ともに150億円の増額修正を行った。この結果、営業利益は1350億円(24%増)でこれまでのピークである07年12月期の1357億円とほぼ同水準に、また純利益は900億円(43%増)と06年12月期の772億円を大きく上回る最高になる。

同社は配当性向30%を目安としており、今期の配当についても増額修正を図り、従来予想から13円増配の年78円(第2四半期末、期末とも39円)と決めた。前期比では18円の増配になり、配当性向は30.3%となる。

都内で記者会見した柳弘之社長は、第2四半期や通期の状況について「為替の安定に加え、グローバルモデルの推進によるコストダウン、さらに新しい商品価値の提案が受け入れられ、価格の改善も進んでいる」と、収益改善について説明した。

一方、通期の純利益が最高を更新することについて「私は余り過去のことにはこだわっていない。開発コストの低減など収益改善へのわれわれの手法がうまく回っていると受け止めている」と評価した。

《池原照雄》

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