自動運転やEVなどのブレークスルーによって、自動車が変化しようとしているいま、次世代通信規格「5G」も、実用化に向けた検討が進められている。自動車のブレークスルーとITが通信によって融合したとき、モビリティはどのように変革するのか。レスポンスセミナー「5Gとモビリティ革命」に登壇予定の日産自動車 電子技術・システム技術開発本部 コネクティッドカー&サービス開発部 テレマティクス開発グループ 主管 兼 AD&ADAS先行技術開発部 HDマップ開発グループ 主管 村松寿郎氏に聞いた。
《聞き手 三浦和也 佐藤耕一》
---:日産の取り組みとして、「インテリジェントモビリティ」というキーワードがありますが、何を意味しているのでしょうか。
村松:インテリジェントモビリティの中には3つの構成要素があります。インテリジェントパワー、インテリジェントドライビング、インテリジェントインテグレーションです。ドライビング(車)とソサイエティ(社会)という要素を繋ぐこの大きな輪がインテリジェントインテグレーション(通信)です。これがコネクティッドという世界観です。
---:自動運転においてコネクテッドがどういう役割を果たすか、どのように考えますか。
村松:まず自律で自動運転ができるということが大前提であります。それに通信が繋がるとさらに良くなるというのが基本の考えです。もう一つ、品質や性能をよりよくする方策として通信を使う。今の『セレナ』はナビ地図を活用していますが、将来の自動運転では高精度地図を使った方法が考えられます。
地図のデータを使って車を制御するためには、地図が常に最新である必要があります。そうすると定期的なアップデートが必要となるので、通信で行うことをコンセプトとして考えています。OTA (On The Air update)で機能をアップデートするということも、やはり同様にコネクティッドです。まだそれを実現しているわけではないですが、将来的に求められてくると思います。
次に、自律の先にある協調です。車車間通信や路車間通信を活用した車両制御。まずは警報からだと思いますが、それも一つのコネクティッドだと思います。
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自動車のイノベーションとITが通信によって融合したとき、モビリティはどのように変革するのか。自動車メーカーと通信キャリアのキーパーソンが一堂に会し、いつ・何が・どのように実現されるのかを議論するセミナーが開催予定です。詳しくはこちらをご覧ください。
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