【トヨタGR】トヨタの新しいスポーツカーブランド、トップが語る将来像

自動車 ビジネス 企業動向
トヨタGR発表会
トヨタGR発表会 全 9 枚 拡大写真

トヨタがスポーツカーシリーズとして新たに投入すると発表したブランド「GR」。「GR」とは「GAZOO Racing」の略であり、トヨタでもっとも小さな社内カンパニーである「GAZOO Racing Company」が担当する。

その活動は「GR」ブランドにおけるスポーツモデルの開発や発売だけでなく、モータースポーツ活動、そして新しい仕事のやりかたに果敢に挑戦してトヨタの変革をも促すことも担っている。

ちなみに「GAZOO」という表記の起源は「画像」。20年前、当時営業の地区担当だった豊田章男課長(現社長)は、販売店のバックヤード業務にトヨタ生産方式を導入して販売店の物流改善に着手した。そのなかで生まれたのが有志メンバーと開発した中古車画像システムが「GAZOO」という名称だったのだ。

「GAZOO」はその後トヨタの裏活動的なレース参戦を経て、現在では「GAZOO Racing」としてスポーツカーブランドにまで昇格。トヨタのメインストリームとは異なる、大きい会社の小さな組織として小回りの利く車両開発をおこなっていくことだろう。ワークスチームとしてレースをおこなうスタッフが市販車の開発にも関わるのが特徴だ。

今回の発表会において、そんな「GAZOO Racing Company」の今後を語ったのが同カンパニーのプレジデントである友山茂樹氏だ。「まずは標準車ベースのコンプリートカー作りからスタートし、次の段階ではスポーツカー専用のプラットフォームを手に入れる」。

そして驚くのは最終的なステップで「世界に通用するピュアスポーツカーを世に出してラインナップを完成する」というから楽しみだ。もちろんこの将来像は短期的なプランに基づいたものではないだろう。しかし、世界的な大メーカーのなかにスポーツカー専門のカンパニーが立ち上がった事実、そして今後はスポーツカーのラインナップとそのファンを増やしていくという決意からはクルマ好きとして目を離せそうにない。
「GRMN」として発売が予告されているのは現時点では『ヴィッツGRMN』…

《工藤貴宏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  2. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
  3. 「ホンモノのGT」が日常を小冒険に変える…マセラティの新型『グラントゥーリズモ』が誘う世界とはPR
  4. メルセデスベンツ『Gクラス』にEV誕生、4モーターで587馬力…北京モーターショー2024
  5. ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
  6. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  7. 【トヨタ GRカローラ 新型試乗】「GRヤリス」とはスタンスが明確に違う理由…河村康彦
  8. 『N-BOXカスタム』用パーツが一挙発売、ブリッツからエアクリーナーシリーズ4種類・5製品が発売
  9. [音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー「小型・薄型モデル」の選択のキモは、“サイズ”と“音”と“価格”!
  10. テスラ モデル 3、新グレード「パフォーマンス」を追加…最高速度262km/h
ランキングをもっと見る