【VW アルテオン 海外試乗】イタリアン・セクシーとは違う、絶妙なダンディさ…竹岡圭

試乗記 輸入車
VW アルテオン Rライン
VW アルテオン Rライン 全 16 枚 拡大写真

これなんて読むんだ?という名前が最近多いような気もしますが「Arteon」?アーテオン?いや『アルテオン』。そうカタカナだとアルテオンが正解のようです。

「art」と「eon」を組み合わせたというこのネーミング、この先VWの上級モデルは「eon」がついた名前になるんだとか。というわけで、アートな上級車でアルテオン。この名前、響きがカッコイイと思うのは私だけでしょうか?

その名前のステキな響き通り、見た目もカッコイイんですよね~。結構私の好みだったりします。スポーティなカッコよさと上品さを兼ね備えていると思ったら、『パサート』の上に位置する5ドアクーペになるとのこと。それゆえに、20インチのタイヤを履かされていたりするので、佇まいがクールに決まってたんですね。

20インチともなると、乗り心地が心配でしたが、スルスルっと滑らかに走り出す様はサスガ!といったところ。パサートはとってもいいクルマですが、ウットリ滑らか~というのとはまた違うじゃないですか。夢の世界に連れて行ってくれるまでの、ダンディズムとかセクシーさとかはないんですよね。その代わりに、国家公務員ですので将来も安心です!的な保証みたいなものはあるんですけれど、ウットリさせてくれる感じとはまた違う。

そこがアルテオン絶妙。ダンディでセクシーなんだけど、やりすぎない程度なんです。そこがイイ!イタリアン・セクシーダンディのような、危険な香りはあくまでもないんです。若い頃はそれなりに遊んだ時期もあるけれど、すっかりもう落ち着いたから、これからは君だけと共に生きるよ的な、遊び心を知っているからこそ、抑えどころも知っているという、バランス感覚の高さがあるんです。今から選ぶなら確実にコチラでしょう!

セレブ感をしっかり味合わせてくれる演出に、広いラゲッジなどの実用性の高さ。ウットリさせてくれるしなやかな乗り心地。機能的なレイアウトかつ、素材のよさで納得させてくれる質感の高さ…。パサートの兄弟ですから扱いやすさは文句ナシ。これで、VWらしい価格で登場してくれれば、見逃せない1台になりそうです。これで、もうひと回り小さければねぇ…。是非私がお付き合いしたいです!
VW アルテオン Rライン と竹岡圭さん
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

竹岡圭|モータージャーナリスト・タレント
「クルマは楽しくなくっちゃネ!」をモットーに、さまざまな媒体で「喋って・書いて・走って」を実践する女性モータージャーナリスト。テレビのバラエティ番組から、官公庁の委員まで、硬軟幅広く携わっている。モータースポーツでも、耐久レースやラリーレイドなど数々のレースに参戦、現在は全日本ラリー選手権にチャレンジ中。日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J.)副会長。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

《竹岡圭》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 【スバル レヴォーグレイバック 新型試乗】「アウトバック」以来、30年にわたる挑戦の成果…諸星陽一
  2. ルノー『キャプチャー』新型、4月4日デビューへ
  3. メルセデスベンツ、新型パワートレイン搭載の「GLA180」発売…高性能モデルAMG「GLA45S」も追加
  4. ホンダ『フリード』次期型予想に注目! ボディ拡大? デザインは?…土曜ニュースランキング
  5. シトロエンが新型SUVクーペ『バサルト・ビジョン』を発表 南米で2024年内に発売へ
  6. ドライブ中の突然の曇り問題にサヨナラ! DIYでウインドウ曇り防止 ~Weeklyメンテナンス~
  7. 東京E-Prix 市街地コースは臨海都心に準備…フォーミュラE[写真32枚]
  8. 【メルセデスベンツ Eクラス 新型試乗】SUV全盛の今に、果たしてどのような人が選ぶのだろう?…河村康彦
  9. 日産『エルグランド』一部仕様変更、安全装備を強化
  10. ボルボカーズ、ディーゼル車の生産を終了…2030年にEVメーカーへ
ランキングをもっと見る