9月21日~30日に全国一斉に行われた秋の交通安全運動で、10日間の東京都内の交通事故件数は845件。前年同期比で47件増えていることがわかった。
また、それに伴い負傷者数も978人、前年同期比で48人増えた。死者数は7人、前年同期比で1人少なかった。
警視庁は歩行者向けには、子どもと高齢者の安全な通行の確保、運転者向けでは高齢運転者の事故防止を重点に置いた指導を行った。また、シートベルトやチャイルドシートの着用の徹底、飲酒運転抑止、二輪車、自転車の交通事故防止もポイントにした。歩行者自転車では、1日で事故が発生しやすい夕暮れ時と夜間の時間帯に焦点を当てて、関係団体の協力体制もとった。
しかし、期間中の死者は、自動車乗車中に2人、二輪車では3人、自転車で1人が亡くなっている。また歩行者は1人が犠牲となった。期間中の死者はかろうじて少なくなったものの、東京都の10月1日までの事故死者数は121人と前年同日比より4人多い。また、全国的にも愛知県に次いで47都道府県で2番目の多さだ。
年齢別に見ると、高齢者が2人のほかにも、20代3人、30代2人が亡くなっている。せめてもの救いは、飲酒運転による死亡事故が起きなかったことだった。
警視庁は、運動終了後も引き続き、効果的な事故防止の取り組みを継続する。