【東京モーターショー2017】日立オートモティブ、世界最小クラスの自動運転用前方遠距離センサーを開発

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日立オートモティブが開発した77GHz前方ロングレンジミリ波レーダー
日立オートモティブが開発した77GHz前方ロングレンジミリ波レーダー 全 1 枚 拡大写真

日立オートモティブシステムズは、自動運転の前方遠距離センサーとして世界最小クラスの77GHzミリ波レーダーを開発。10月25日から11月5日まで、東京ビッグサイトで開催(一般公開は10月28日から)される「第45回東京モーターショー2017」に出展する。

自動運転の実現には、車両周囲の障害物をリアルタイムに検出する高度な外界センシング技術が不可欠となる。巡航速度が高い高速道などでは、遠距離まで検知するセンサーが求められており、同社では77GHzの周波数帯を用いた前方ロングレンジミリ波レーダーを2015年に試作開発。アンテナをホーン型の形状にして誘電体レンズと組み合わせ、電磁波の減衰を抑えて空間に放射することで、車両から前方200m、左右18度の検知性能を確保した。

今回、新たに開発した77GHz前方ロングレンジミリ波レーダーは、 ホーン形アンテナの誘電体レンズを分割したアンテナの形状を最適化したことにより、電磁波の放射効率を維持したままアンテナの奥行き幅を低減。2015年の試作品と比較して奥行きを約30%、高さを約15%、横幅を約25%低減、体積比では50%以上の小型化を実現でき、車両への搭載性を向上させた。また、受信アンテナ数を2つから4つへと増やし、アンテナを左右方向に加えて上下方向にも配置することで、車両から前方200mの検知性能を担保したまま、上下方向4度範囲の角度検知を可能とした。

日立オートモティブシステムズでは、開発品を自動運転の普及に貢献する技術として、2020年の製品化を予定している。

《纐纈敏也@DAYS》

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