3日、日産自動車の栃木工場、日産車体関連会社の日産オートワークス京都の2か所に、国土交通省の立入検査が実施された。これで日本にある同社の生産拠点6か所、すべてに立入検査が入ったことになる。
立入検査は、定期検査とは別に国交省が臨時に行う。9月18日、国交省は日産車体湘南工場に1回目の検査を行い、認定を受けない補助検査員が完成検査を行っていたことを指摘した。日産は19日、20日の両日で完成検査の確実な実施の対策を整え、22日に湘南工場で2回目の検査が実施されたことについては、対策の確認であったと話した。
その後も、追浜工場(26日)、日産車体九州(28日)、九州工場(29日)と続き、今月3日の検査となった。同日の検査の内容について、同社は不明とする。
その一方で、朝日新聞は補助検査員が検査の代行をしただけでなく、補助検査員が行った検査で有資格者の押印がされ、完成検査票の記載を整えられていた可能性があることを報じた。
日産では、有資格者を示す検査員は作業服にバッジを付けて、無資格者の補助検査員とは外見で見分けがつく。補助検査員は検査対象車両の移動や検査機器の取扱いを行い、検査作業の補助に従事する間に、有資格者である指導員が、認定の取得を促す。補助検査員が無資格者が検査が行うなどの状態は、現場にいる指導員が法令を遵守するように指導を行い是正する役割を担う。