西武鉄道は11月11日、横瀬車両基地(埼玉県横瀬町、西武秩父線横瀬駅から徒歩約5分)を一般に公開するイベント「西武トレインフェスティバル2017 in 横瀬」を開催する。開催時間は10時から14時30分まで。
今回は西武鉄道が静態保存している昔の電車や機関車のほか、今年3月にデビューした40000系電車を展示。9000系電車の廃車車両の側面に寄せ書きコーナーを設ける。
このほか、展示車両の乗員室での写真撮影やミニ電車の乗車体験、グッズや鉄道部品の販売、保守車両の乗車体験などが行われる予定。当日はイベントへの参加に対応した臨時列車も運転される。
9000系は1990年代に80両(10両編成8本)が製造された、西武鉄道の通勤形電車。西武101系電車の部品を再利用し、新2000系電車に準じた構造の黄色い車体を新造した。モーターは直流直巻電動機で制御装置は抵抗制御だったが、2003年度から2007年度にかけてモーターを三相かご形誘導電動機、制御装置をIGBT-VVVFインバーター装置に更新する改造が行われた。
西武鉄道の所沢工場(2000年6月閉鎖)で製造された最後の新造車両で、西武通勤車の代名詞となっている「黄色の電車」としても最後の新造車両となっている。本年度から順次廃車となる模様だ。