「レッドブル・エアレース 最終戦インディアナポリス」決勝は15日、天候の影響により45分遅れでスタートした。第2ヒートで強豪マルティン・ソンカと直接対決することになった室屋義秀は、ソンカのパイロンカットによるペナルティ加算で勝利!「Round of 8」(ベスト8)に駒を進めた。
室屋とソンカの対決は、室屋の先行でスタートした。予選で不調に終わった理由について室屋は、シリンダーの吸気系にトラブルがあったとする。決勝までにはそのトラブルは解消できたという。室屋がスタートすると、機体の動きは予選に比べて見た目にも軽快さがうかがえる。タイムは明らかに速くなっていそうだ。
結果は1分06秒134。しかし、ソンカは予選でこれを上回るタイムを記録しており、よほどのミスがない限り、室屋のタイムを下回ることは考えにくい。室屋のタイムにメディアルームでは「微妙だな……」という反応だった。
そして、ソンカのフライトが始まると、動きはやはり速い! このまま行けば室屋の敗退が決まってしまう。そんな時、会場からは悲鳴にも似た声が響き渡った。なんとソンカがパイロンカットのミスを犯してしまったのだ。これにより2秒のペナルティ加算が発生してタイムは1分07秒866という結果に。この瞬間、室屋のRound of 8への進出が決まった。
しかしドラマは続いた。普通なら2秒のペナルティを加算されたらRound of 8へ進出は難しい。ところがこの日は、朝から吹いていた強風がパイロンを揺らし、これに接触する選手が続出したのだ。その結果、ソンカはなんとRound of 8進出が決定。最終戦は序盤から大荒れの様相を呈してきた。
室屋が優勝、年間タイトルも獲得[リザルト…
協力:レッドブル