ルネサス、ASTと自動運転車のソフトをパソコンで開発できる仮想環境を提供

自動車 テクノロジー ITS
ADASシステム開発に仮想環境を導入
ADASシステム開発に仮想環境を導入 全 2 枚 拡大写真

ルネサスエレクトロニクス、オーストラリアン・セミコンダクター・テクノロジー(AST)と子会社VLABワークスは、ルネサスのADAS用SoC「R-Car V3M」を、PC上に再現して組み込みソフトウェアをパソコンのみで開発できる仮想環境「VLAB/IMP-TASimulator」を共同開発した。

自動運転システムで自車の位置を推定するための物体検知、認識などのアルゴリズム開発は、複雑、大規模なものとなり、パソコンによる開発が主流となっている。一方で、実際に自動運転車で動作するソフトウェアはハードウェアアーキテクチャを前提とした組み込みソフトウェアで、従来から評価ボードなどのハードウェアによる開発が中心となっている。このため、パソコンで開発したアルゴリズムをハードウェアアーキテクチャに深く依存する組み込みソフトウェアに移植させることが大きな課題だった。

ルネサスとASTは、組み込みソフトウェアへの移植を前提としたR-Car V3M向けソフトウェア開発を可能とする仮想環境「VLAB/IMP-TASimulator」を共同開発した。具体的には、AST独自の仮想化技術である「VLAB」が対象のハードウェアをパソコン上に正確に再現する。

これによってこれまでハードウェアを使って開発していた組み込みソフトウェアを、パソコンのみで開発できる。この仮想環境の上で、開発者はハードウェアの動作を隅々まで確認・制御することが可能となり、ソフトウェアの不具合も効率的に検出することが可能で、品質の高いソフトウェアを従来の半分以下の期間で開発できる。

新しい仮想環境は、ASTとVLABワークスが2018年1月~3月期から提供する。

《レスポンス編集部》

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