グーグル(Google)の自動運転車開発部門、ウェイモは11月7日、ドライバーのいない無人の自動運転車両の公道テストを開始した、と発表した。
ウェイモの無人の自動運転車両による公道テストは、米国アリゾナ州フェニックス近郊で実施。従来、同社の自動運転車のテストでは、万一の場合に備えて、運転席にエンジニアが座った状態でテストしてきた。
ウェイモは2009年のテスト開始以来、米国の20都市の公道で延べ350万マイル以上を自動運転で走行。専用のテストコースでは、2万件を超えるシナリオテストを行い、自動運転車が遭遇するさまざまな状況に対応してきた。専用ソフトウェアを使ったシミュレーションでは、毎日1000万マイル以上を走行。これらのノウハウを反映させて、無人の自動運転車両の公道テストを可能にした。
テスト車両は、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)のミニバン、クライスラー『パシフィカ』がベース。すべてのテスト車両は、ステアリング、ブレーキ、コンピュータがバックアップされ、必要に応じて車両を強制的に停止できる安全機能が搭載されている。