【SUPER GT 最終戦】驚愕のタイムでニスモGT-Rがポールポジション獲得…GT300クラス首位は初音ミクAMG

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GT500クラスのポールを獲得した#23 GT-R。
GT500クラスのポールを獲得した#23 GT-R。 全 15 枚 拡大写真

11日、SUPER GT 最終戦の公式予選がツインリンクもてぎで行なわれ、GT500クラスのポールポジションをニスモの「MOTUL AUTECH GT-R」松田次生&R.クインタレッリが獲得した。GT300クラスはシリーズリーダーの「グッドスマイル 初音ミク AMG」谷口信輝&片岡龍也が予選首位。

全8戦の2017年SUPER GTシリーズもついに最終戦を迎えた。最終戦は原則全車ノーハンデの争い(GT300クラスの一部に参戦レース数の関係でハンデが残るマシンあり)、そして決勝レース距離がシリーズ最短の250kmに設定されているため、やはり全車ノーハンデである開幕戦以上に“スピード勝負”の色合いが強くなる。

そのなかでGT500、GT300両クラスのタイトル争いが決着することになるわけだが、まずはこの日、各クラスのポールポジションに貴重なドライバーズポイント「1」が与えられる2段階式ノックアウト予選が晴れ/ドライのコンディションのもとで展開された。

そして、GT500クラス(参戦15台)は5陣営、GT300クラス(参戦30台)は4陣営にドライバーズチャンピオン獲得の可能性が残って最終戦の予選を迎えた状況下、両クラスともブリヂストン(BS)以外のタイヤを使う唯一のタイトルコンテンダーがポールポジションを獲得、1ポイントを追加している。

GT500のポールポジションをゲットしたのは、ミシュラン(MI)ユーザーの#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生&R.クインタレッリ/MI)。王者候補5陣営中で唯一レクサスLC500以外のマシン、という位置づけにもなる#23 GT-Rだが、Q2でロニー・クインタレッリがマークした1分36秒316は後続を約0.9秒も引き離す驚愕のタイムだった。

Q1を突破した松田は当初のアタック中にコースオフがあったそうで、翌周の再アタックは「置きに行ったタイムだったんですけど2番手でした」と振り返る。これはマシン&タイヤが相当な好仕上がりだったことを窺わせる状況で、実際、松田はQ2担当のクインタレッリに「余裕あるから」との意を伝えたという。

そしてクインタレッリが(実は彼もあわやコースオフの状況もありつつ)見事なタイムを叩き出し、この重大局面におけるポールポジションを獲得した。最近、子供がカートを始めたというクインタレッリは「5歳の彼が頑張る姿を見て、なにか特別なパワーをもらったと思います」と驚愕タイムの“最大の要因”を喜んだ。

チャンピオン争いについては他力が必要なこともあり、両選手は「明日はまず、優勝をしたい」との旨を異口同音に語る。それを果たして、あとは結果待ち、というところだろう。

実際、予選2位にはシリーズ2番手の#6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也&A.カルダレッリ/BS)がつけ、予選3位にはシリーズリーダーの#37 KeePer TOM'S LC500(平川亮&N.キャシディ/BS)が続き、予選上位はチャンピオン争い直結の様相。熱く激しい展開の決勝になりそうだ。

GT500クラスの予選4~6位は以下の通り。

4位 #46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山哲&千代勝正/MI)
5位 #24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(佐々木大樹&J-P.デ.オリベイラ/ヨコハマ=YH)
6位 #100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴&伊沢拓也/BS)

GT300クラスは、シリーズリーダーにしてドライバーズ王座争い圏内唯一のヨコハマ(YH)装着車、#4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝&片岡龍也/YH)がポールを獲得。後続への差を9点から10点に開き、「50:50くらいだった王座の確率が、これで少し高まったと思います」(片岡)。ただ、こちらもドライバーズタイトル獲得の可能性を有する陣営が予選2、3位に並び、GT500同様に激しい戦いとなりそうだ。

GT300クラスの予選2~6位は以下の通り。

2位 #55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一&S.ウォーキンショー/BS)
3位 #65 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹&蒲生尚弥/BS)
4位 #25 VivaC 86 MC(松井孝允&山下健太/YH)
5位 #11 GAINER TANAX AMG GT3(平中克幸&B.ビルドハイム/DL=ダンロップ)
6位 #33 D'station Porsche(藤井誠暢&S.ミューラー/YH)

決勝レース(53周)は明日12日の午後1時30分開始予定。ドライコンディションが予想されるなか、素晴らしいクライマックスバトルがもてぎのコース全域で展開されそうだ。

《遠藤俊幸》

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