一般道でのシートベルト着用率、後席はわずか36.4%…JAF・警察庁 合同調査

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後部座席でのシートベルト非着用、その危険性を視覚的に表現したインフォグラフィック
後部座席でのシートベルト非着用、その危険性を視覚的に表現したインフォグラフィック 全 3 枚 拡大写真

JAF(日本自動車連盟)は、警察庁と合同で実施した「シートベルト着用状況全国調査」の結果を公表。一般道路の後席シートベルト着用率は微増の36.4%にとどまった。

JAFと警察庁は、10月1日から10日までの間、全国881か所でシートベルト着用状況を調査。その結果、後部座席でのシートベルト着用率は一般道路で36.4%(前年比0.4ポイント増)、高速道路等で74.4%(同2.6ポイント増)と2002年の合同調査開始以来、ともに過去最高とはなったが、依然として後席での着用率は低いままだった。

都道府県別にみると、一般道路での着用率が最も高かったのは群馬県の57.2%、最も低かったのは福井県の14.8%。高速道路等ではトップが秋田県の93.2%、最下位は沖縄県で33.2%だった。

一方、運転席の着用率は一般道路で98.6%(同0.1ポイント増)、高速道路等では99.5%(前年同)。助手席は一般道路で95.2%(同0.3ポイント増)、高速道路等で98.3%(同0.3ポイント増)。いずれも90%を超える結果となった。

後部座席は他の座席と比べ、依然として着用率が大幅に低く、また、一般道路と高速道路等では着用率の差が約2倍。一般道路の着用率の低さが際立つ結果となり、シートベルト着用の重要性や非着用の危険性が十分に認識されていないことを示す結果となった。2008年に後席でのシートベルト着用が義務化されてから9年経つが、前席(運転席、助手席)と後席でのシートベルト着用率の差は大きく開いている。

JAFでは低迷する後席シートベルト着用率の結果を受けて、「いのちをつなぐ一本がある」をテーマに、後席シートベルトサイトのリニューアル。現在の着用状況をはじめ、正しい着用方法やスムーズにシートベルトが着用できる豆知識、着用しない場合の危険性などを動画や写真でわかりやすく解説している。さらに、後部座席でのシートベルト非着用、その危険性を視覚的に表現したインフォグラフィックを制作。年末年始の帰省等でクルマを使う機会が増え、交通事故の多発が心配される時期を前に、注意を呼びかけている。

《纐纈敏也@DAYS》

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