NEXCO中日本グループ会社の中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋は、女性技術者が負担なく現場勤務できる環境を整備するため、多機能車両『サクラ』(SAafety Cleanliness LAp toilet car)を開発した。
多機能車には、女性技術者の声を反映、「トイレ」機能の確保を中心に、「休憩スペース」「パウダースペース」の3つの機能を兼ね備え、現場での業務を、安全・安心・快適に遂行できる車両の開発を目指した。
車内に「自動ラップ式トイレ(ラップポン)」を搭載することで、安心して現場へ向かうことができるようにした。気兼ねなくトイレを利用できるよう、トイレとして目立たないよう、一般に市販されている車両を選択、車内から誰にも気づかれずにトイレに行ける構造とした。車両後部にはプライバシーラッピングを施すことで外観からはトイレを積載している車両とはわからないようにした。
また、車両は、大きいサイズの車の運転は苦手という女性が多いことに配慮して、運転しやすい5ナンバーサイズのワンボックスタイプとし、車内のセカンドシート部の窓をプライバシーガラスとすることで休憩スペースとしても使える仕様にした。
さらに車内で着替えられるようにトイレブース内に一段低いスペースを確保した。鏡はルームミラーより少し大きめの物とし、簡易のパウダースペースも設けた。鏡前には腰かけることができるようボックス型の椅子も設置。椅子は座面を上げると中が空洞になっており、トイレ機能によりラップされた排泄物を一時保管できる仕様となっている。