ホームドア設置後初 1月9日に発生した札幌市営地下鉄の人身事故

鉄道 行政
駅に進入する札幌市営地下鉄南北線5000系。同線は地表通電方式を採用しているため、走行路面に転落すると感電の危険がある。
駅に進入する札幌市営地下鉄南北線5000系。同線は地表通電方式を採用しているため、走行路面に転落すると感電の危険がある。 全 1 枚 拡大写真

1月9日、札幌市営地下鉄南北線大通駅(札幌市中央区)で人身事故が発生した。同線では、転落事故防止のため、2013年3月まで全駅にホームドアが設置されているが、それ以降では初の事故となった。

札幌市交通局の発表によると、発生箇所は、南北線大通駅2番ホーム(麻生方面行きホーム)のさっぽろ駅方で、13時14分頃、真駒内発麻生行き26列車が、大通駅停車直前に発生したという。

大通駅のさっぽろ駅方は、端部でホームドアが途切れており、その部分には高さ1.1mの鉄柵が設置されている。今回の事故では、鉄柵を乗り越えた人が走行路面に飛び降り、先頭車両と接触したという。

事故発生からおよそ15分後には、真駒内~平岸間、麻生~北24条間で折返し運行が始まり、14時10分には全線での運行が再開されたが、これにより南北線は19本が運休し、約7300人に影響が出た。

飛び降りたのは50代の女性で、幸い、左足骨折の軽傷で済んだという。札幌市交通局では「ご利用のお客様に、大変ご迷惑をお掛けいたしましたことを深くお詫び申し上げます」としている。

今回事故が発生した箇所は列車の停止位置に当たるため、通過列車がない限り、衝突による死亡は考えにくいが、跨座式モノレールと同じく、走行路面中央部に案内レールを持つ「第三軌条方式」で運行されている南北線では、直流750Vによる地表通電方式を採用しているだけに、感電の危険がある。

ホームドアが設置されているとはいえ、鉄柵部分はホームの死角に当たるため、札幌市交通局では今後、安全対策を徹底するとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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