ドラレコのトレンドは後方カメラ、国内自社工場生産にこだわる セルスター …東京オートサロン2018

自動車 ニューモデル モーターショー
セルスターブース(東京オートサロン2018)
セルスターブース(東京オートサロン2018) 全 14 枚 拡大写真

昨年の不幸な高速道路での事件以来、ドライブレコーダーの装着率が上がっている。それでもまだ10%前後ということで、「さらに市場は拡大し装着率で50%まではいくだろう」とオートサロンの出展ブースで語るのは、セルスター 取締役副社長 勝永直隆氏。

セルスターはレーダー探知機やドライブレコーダーを手掛けるメーカー。自社設計および自社工場による国内生産にこだわっている。海外製の廉価製品が量販店などに出回っているため、一見コモディティ化が進むドライブレコーダーだが、信頼性、安定性、メンテナンス性、画質、夜間撮影など機能的な面をみれば、安ければそれなりの製品になるのも事実だ。

国内生産にこだわるセルスターでは、昨年から、需要に対して生産が追いついておらず納期待ちの状態が続いているという。勝永氏によれば、「ETCまで普及するかはわからないが、50%程度まで広がる市場が見えている」とし、2年ほど前から増産のため国内の第2工場を計画していた。その第2工場が2月から三重県で稼働するという。

4ラインで稼働予定の新工場は、全体の生産能力を現状の1.5倍まで高めるそうだ。国内生産による品質は、トヨタ部品大阪共販オリジナルのドラレコとして採用されていることからもわかる

拡大するドラレコ市場だが、最近のトレンドは2カメラによる後方撮影ができる製品だそうだ。本体の両面にカメラを搭載し、前方と車内を同時に撮影する製品はこれまでも存在し、タクシー業界などでは防犯のため採用するところが増えている。しかし、自家用車の場合、後方からのあおり運転対策のため、車室内ではなく後方車両が撮影できる製品に人気が集まっている。

セルスターも、ブースではこの春から発売予定の2台カメラモデル「CSD-790FHG 2018モデル」と、駐車中も周辺監視を行うパーキングモード、GPSによる事故多発道路・ゾーン30(住宅地など30km/h制限のエリア)、そして逆走注意エリアを教えてくれる機能のついた「CSD-750FHG 2018モデル」が参考出品されていた。

セルスターのドラレコ製品のもうひとつの特徴は、SDカードのフォーマットを自動的に行う機能が備わっている点だ。長期間使っていると、SDカードの容量がいっぱいになったり、ごみファイルが増えてきたりして、エラーを起すことがある。SDカードを交換したりフォーマットしなおせば復活することが多いのだが、セルスターのドラレコはメンテナンスフリーで使えるという。ちなみに、SDカードの性能のばらつきや抑えるため、セルスターのドラレコ専用のSDカードも用意している。

また、同社のレーダーやGPSドラレコは、2018年から正式な商用サービスがはじまる準天頂衛星によるGPS(QZSS)にも対応するといい(勝永氏)、逆走注意エリアや事故多発エリアの検知精度が高まるはずだ。とくに逆走の注意喚起には、自分がどの車線にいるかを識別する必要がある。QZSS対応はより細かい危険の検知が期待できる。

《中尾真二》

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