横浜ゴム、ADVAN HFタイプDの復刻バージョンを出展…東京オートサロン2018

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復刻バーションの「アドバンHFタイプD」を装着した『スカイラインGT-R』
復刻バーションの「アドバンHFタイプD」を装着した『スカイラインGT-R』 全 5 枚 拡大写真

横浜ゴムは「全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ」の2017年チャンピオン車をはじめ、フラッグシップブランドの「ADVAN」(アドバン)タイヤを数多く展示。その中で同社関係者が注目してほしいとあげたのがADVAN『HF タイプD』だ。

なんでもこのHFタイプDは、1981年に発売されたタイヤの復刻バージョンとのこと。当時、そのタイヤは斬新なデザインと優れた走行性能で高い評価を得て、ポルシェのスポーツモデルに装着されるなど、「YOKOHAMA」の名前を世界で高めるきっかけになった商品である。

しかし、タイヤサイズやパターンデザインのトレンドの変化、需要の衰退、タイヤに対する法規や技術規格の規制などで、1990年代以降に生産されなくなってしまった。そんな中、ヒストリックカーのユーザーから「タイプDを復活させてほしい」という声が多く寄せられた。そこで、昨2017年に同社が創立100周年を記念して復活させることになったという。

「このタイヤは一般の販売店での販売を行っておらず、ウェブ限定の販売になっています。種類は13~15インチまで6タイプあります。もちろんタイプDの特徴はそのまま受け継がれています」と同社関係者。

アウトサイドのディンプル、インサイドの「ADVAN」の文字など細かい部分にもこだわり、ヒストリックカー独特のシルエット・フォルムを崩さないように、当時のタイヤの形状を紙の図面から引っ張り出してつくり上げたそうだ。

特に今回のタイプDでは、ヒストリックカーで街中を気持ちよく走れるグリップ性能を複数の仕様で試しながら設定した。そのため、同社関係者によると、ヒストリックカーには最適なタイヤとのことだ。同社のブースではそのタイヤを『スカイラインGT-R』に履かせて展示している。

名車と言われるクルマがいつまでも残り続けているように、いいタイヤもまた残し続けていくことが大事なのかもしれない。同社では今後、市場の動向を見ながらヒストリックカー向けのタイヤの拡大を検討していくそうだ。

《山田清志》

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