ブリヂストンが発表した2017年12月期の連結決算は、天然ゴムをはじめとする原材料・素材価格の上昇が影響し、営業利益は前期比6.8%減の4190億円で2期連続の減益となった。
乗用車および小型トラック用タイヤは、車両生産減により、北米で販売本数が伸び悩んだものの、その他の地域では好調だった。トラック・バス用タイヤも各地域で順調に推移。中国・アジア・大洋州では、トラック・バス用タイヤに加え、建設・鉱山車両用ラジアルタイヤも前年を大幅に上回った。
この結果、売上高は前年同期比9.2%増の3兆6434億円で2期ぶりの増収となったが、原材料・素材価格の上昇を受け、営業利益は同6.8%減の4190億円、経常利益は同7.4%減の4005億円、ともに2期連続の減益。純利益は同8.6%増の2882億円で3期ぶりの増益となった。
今期の業績見通しは、タイヤ需要がグローバルで堅調に推移すると見込み、売上高は前期比4.3%増の3兆8000億円、営業利益が同10.5%増の4630億円、経常利益が同9.6%増の4390億円、純利益は同6.8%増の3080億円とした。