フォルクスワーゲングループは、従業員とロボットが安全に協業できるシステムを開発した、と発表した。
このシステムは、フォルクスワーゲングループの工場や研究所に勤務する従業員の安全性を高める目的で開発したもの。産業用ロボットによって、従業員が死傷する事故が起きないよう、取り組みを強化していく。
フォルクスワーゲングループは、従業員の動きを確実に検出するレーザースキャナーを導入。この高レベルの制御システムが、ロボットの動きを調整。従業員が安全ゾーンに入るとすぐに、ロボットは減速し、最終的に停止する。
安全ゾーンは、ロボットの動きに応じて調整される。たとえば、ロボットが人間から遠く離れたバックグラウンドで作業している場合、緑色、黄色、赤色のゾーンがそれに応じて移動。従業員が黄色のゾーンにいると、ロボットの動きは急減速し、赤いゾーンで停止。これは、従業員の安全性が完全に確保されていることを意味するという。
フォルクスワーゲングループは、産業用ロボットを人との連携に適したものにしたい、としている。