気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2018年2月26日付
●20年東京へ続け、日本メダル13冬季最多、平昌五輪閉幕(読売・1面)
●社説、リチウム電池、安全性の向上が欠かせない(読売・3面)
●裁量労働拡大反対57%、佐川氏人事、納得できない68%、本社世論調査(毎日・1面)
●「無期転換」目前、雇い止めも、2018年問題(毎日・11面)
●設楽悠、16年ぶり日本新、東京マラソン2位(東京・1面)
●自動運転バス、羽田走行実験、全日空、20年以降導入へ(東京・3面)
●研究投資3割回収できず、活路、スピードにあり、大手43社分析(日経・1面)
ひとくちコメント
17日間にわたる笑顔と涙の熱戦が終わった。第23回冬季オリンピック競技平昌(ピョンチャン)大会が閉幕、日本勢は11種目で13個の(金4、銀5、銅4)メダルを獲得した。
自国開催だった1998年長野大会の10個を上回り、史上最多となったという。13のメダルのうち、女子はスピードスケート女子500mで金メダルを獲得した小平奈緒選手をはじめ、8種目でメダルに輝き、改めて“女子力”の凄さに感銘を受けた人も少なくないだろう。
きょうの各紙にも「熱冬冷めぬ記憶」(読売)、「歓喜は永遠、日本沸いた13の輝き」(朝日)、「祭典に咲いた大輪」(毎日)などの大きなタイトル。社説でも「多くの感動残した17日間」(毎日)など、読売、毎日、産経、東京がテーマに取り上げている。
閉幕した平昌五輪の話題のほかに、きょうの紙面で大きく報じられているのが、2月25日に行われた第12回を迎えた東京マラソン。約3万6000人が参加して東京都庁前から東京駅前までの42.195kmで健脚を競ったが、男子はケニアのディクソン・チュンバ選手が2時間5分30秒で2014年以来となる2度目の優勝を果たした。
2位は2時間6分11秒をマークした設楽悠太選手で、16年ぶりに日本新記録を更新する快挙だった。
浅草など東京の名所を駆け抜けた東京マラソンのモビリティ・パートナーはビー・エム・ダブリュー(BMW)で、テレビの画面でも『i3』などの伴走車が目に付いたが、日本勢で活躍したのは、2位の設楽選手がホンダ、8位の宮脇千博選手はトヨタ自動車、9位の山本憲二選手がマツダの所属。社名入りのランニングシャツで快走する姿をみていると、まるでクルマのレースのようでもあった。
ところで、日本実業団陸上競技連合は2015年に、2020年の東京五輪で日本選手のメダル獲得を目指した施策として、陸上競技で日本記録を更新した選手に1億円を贈る報奨金制度を創設している。さらに、東京マラソンの主催者も2位には400万円の賞金と日本記録更新のボーナス500万円と合わせ、計900万円が贈呈される。
今回の東京マラソンで日本記録更新して2位となった設楽選手は臨時収入「1億0900万円」をゲットしたことになる。ゴール後のインタビューでは沿道から「『1億円取ってこい』とのたくさんの掛け声をいただき、頑張ることができた」と正直に述べていたが、入社3年目のホンダ社員の月給といえば30万円弱。まさに自分の足で稼ぎ出した1億円のパワーは、大きな励みにもなったようだ。