1億台、60周年を記念したホンダ『スーパーカブ』ヒストリーの決定版

モータースポーツ/エンタメ 出版物
『ホンダスーパーカブ』
『ホンダスーパーカブ』 全 1 枚 拡大写真

『ホンダスーパーカブ』
世界戦略車の誕生と展開
編集・発行:三樹書房
定価:2592円(消費税込み)
2018年3月3日刊行
ISBN987-4-89522-686-8

2017年10月に世界生産累計1億台を達成したホンダ『スーパーカブ』。1958年8月に生産が開始されて今年で60周年を迎えた。その後、需要のあるところで生産するという企業理念のもと、1961年に台湾でノックダウン生産を開始し、現在は世界15カ国16拠点で生産している。本書は世界戦略車としてのスーパーカブのヒストリーをまとめたものである。

初代『スーパーカブC100』は、当時2ストロークエンジンが主流の中、経済性、耐久性に優れた画期的な高性能50cc 4ストロークエンジンを搭載。さらに乗り降りが容易に出来る低床バックボーンフレームや、クラッチ操作がいらない自動遠心クラッチシステムを採用した。“すべての人に生活の可能性が拡がる喜びを提供する”というホンダの思いを具現化したのだ。その開発期間は1年8か月であった。

本書では“スーパーカブの歩み”として、第1期ホンダF1活動の監督であり、ホンダN360やスポーツの開発責任者でもあった中村良夫氏の遺稿が収められているほか、開発者の証言だけでなく、カブシリーズや派生モデルなどのC型系についても触れられている。

また巻末にはスーパーカブの変遷や生産台数が記載されている。

なお本書は2012年刊行の同書に、カラー口絵を増補したスーパーカブ誕生60周年新訂版として刊行したもので、カバータイトル文字のブルーは、熊本製作所において生産されている最新型のグリントウェーブブルーメタリックの近似色としている。
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《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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