ピニンファリーナは3月6日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー2018において、『H2スピード』の市販モデルを発表した。
H2スピードは2年前、ジュネーブモーターショー2016で発表されたコンセプトカー。車名の「H2」が意味する通り、水素燃料電池パワートレインを載せたレーシングカーの提案だった。
それから2年を経て、ジュネーブモーターショー2018では、H2スピードの市販モデルを初公開。パワートレインは、グリーンGT社と共同開発。モーターは4個で、最大出力653hp/13000rpmと強力。このおかげで、0~100km/h加速3.4秒、最高速300km/hの性能を実現する。
シャシーはカーボンファイバー製。前後サスペンションはプッシュロッド方式のウイッシュボーン。カーボン製ブレーキを装着する。ブレーキエネルギー回生システムを導入する。
水素タンクの容量は8.6kgで、700バールの高圧で貯蔵される。水素の補充に必要な時間は、約3分。トランスミッションは後輪に直結しており、クラッチ、ディファレンシャル、ギアシフトはなし。トルクベクタリングを採用。なお、H2スピードの市販モデルは、12台のみを生産する、としている。