アプリリア、モト・グッツィ、ベスパ、ピアッジオグループの最新モデル…東京モーターサイクルショー2018

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ピアッジオグループ(東京モーターサイクルショー2018)
ピアッジオグループ(東京モーターサイクルショー2018) 全 25 枚 拡大写真

東京ビッグサイトで開催中の東京モーターサイクルショー2018に出展しているピアッジオグループジャパンのブースに取材に訪れた。ピアッジオグループはアプリリア、モト・グッツィ、ベスパなどのイタリアのバイクブランドを扱うグループだ。

今回の出展でも3つのブランドを代表する最新モデルが数多く展示された。

カーボンパーツを多用したモダン志向のモト・グッツィ

まず注目したのはモト・グッツィの新モデル『V7lll Carbon』と『V7lll Milano』だ。両モデルは東京モーターサイクルショーでの展示がアジア初公開、伝統の縦置きVツインエンジン搭載モデルの新たな展開を目の当たりにできるチャンスとなった。

V7lll Carbonはその名の通りフェンダーやサイドカバーなどにカーボンパーツを多用したレーシーなモデル。フロントキャリパーや燃料タンク、サイドカバーへのロゴに深紅のアクセントカラーを用いたのも特徴。さらに縦置きV型ならではの左右に張り出すシリンダーヘッドはサテン仕上げの赤い処理が施される。いずれもマットブラックのボディカラーに映えるカラーコーディネートだ。モト・グッツィがクラシックイメージだけではなくレトロモダンなデザインも積極的に取り入れていることを感じさせるモデルとなった。

もう一つの新モデル、V7lll Milanoは同シリーズの『V7lllスペシャル』をベースにしていることからメッキパーツを多用しているのが特徴。光沢のあるタンクカラーやタコメータ装備のデュアルメーターなども採用。マフラーにもクローム仕上げを施すことで伝統的でクラシカルなイメージを全身から放っているモデルだ。

近年モダンクラシックの潮流が大きくなっているバイクの世界だが、モト・グッツィはずっと以前からクラシック路線を進めてきたブランドだ。またメカニズムなどを長く生産し続ける伝統も備えるブランドでもある。例えば縦置きVツインというエンジンレイアウトの歴史は1965年の発表された初代のV7エンジンにまで遡ることからも、そのスピリッツが感じ取れるだろう。長い歴史を誇る変わることのない魅力を備えているのがモト・グッツィの特徴だ。

往年のレースマシンを復刻したベスパの新機軸モデル

ピアッジオグループのもひとつの注目モデルがベスパの『Sei Giorni(セイジョルニ)』。同社の伝統的なスポーツモデルを復刻したデザインが特徴。フェンダーマウントしたヘッドライトやゼッケンなどのデザイン備える。往年のラリーなどで実績をあげたベスパの歴史的なレースマシンをデザインに取り入れている。従来のベスパとはひと味違ったフォルムを備え、新たなユーザー層の獲得にもつながるモデルとして注目されている。

またベスパ誕生時のプロトタイプ「MP6」をモチーフにした『946(RED)』。昨年モデルは赤をテーマにしたモデルとして登場。レトロモダンなフォルムは最新デザインのベスパにも受け継がれる流麗なフォルムが自慢。横から見るとΩ形状のシェイプを持つのも特徴。クラシカルなベスパのデザインを現代流に完成させたモデルだ。

その他、ブースではデビュー間もない『GTS 150 Super』や『プリマベーラ』『LX125i-get』といった最新モデルを展示した。

アプリリアから手軽なオフロードモデルが登場

MotoGPをはじめとしたレースシーンでの輝かしい戦歴を誇る「アプリリア」ブランド。先進の技術や最新のテクノロジーをいち早く取り入れることもでも有名で、2011年モデルの『RSV4』では世界初の二輪車用IMU(車体の動きを正確に測定する電子機器)を開発するなど、先進の電子制御を取り入れたバイク作りが魅力のブランドだ。そんな技術をバックグランドに持つ2018年モデルの「RSV4 RF」及び『Tuono V4 1100 Factory』も展示されるなど、定番のロードスポーツの最新モデルをアピールした。

さらに、今回のブースで注目となったのはオフロードモデルの『RX125』だ。アジア初公開となる同モデルはロードスポーツの『RS4』に搭載される4サイクル単気筒124ccエンジンを搭載、手軽に乗れるアプリリア初の125ccオフロードモデルとなった。同ブランドはかつてパリダカ参戦や市販車でもスパルタンなオフロードモデルを数多く世に送り出してきた。そんな本格的オフロードのテイストをデザインの随所込めたRX125。気軽に同ブランドのオフ車イメージを乗りこなすには絶好のモデルとなった。

《土田康弘》

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