3月26日のVIPデー、翌27日のプレスデーを経て28日から4月8日までタイのバンコク郊外にある複合施設BITECでおこなわれるバンコクモーターショー2018。主催側の事務局長を務めるジャトロン・コモリミス氏によると昨2017年からの変化として「いくつかの自動車メーカーのブースが広くなった」という。
その理由は、用品即売ブースの減少だ。バンコクモーターショーは自動車メーカーやインポーターの展示のほかにカー用品の展示即売ブースがある。しかし、昨年に比べてその用品販売の出展が減ったというのだ。
「展示フロア面積も私たちがモーターショーに投資した金額も昨年と大きく変わりません。しかし、アクセサリーショップが約40%も減りました。
そのぶん、アウディやBMW、日産などいくつかの自動車メーカーのブースは面積が増えています」とジャトロン氏はいう。
興味深いのはその理由がSNSにあると考えていること。
「タイではSNSを通じてモノを購入する人がとても増えました。カー用品に関してもその傾向が強くあり『SNSで拡散すればイベント会場で実際の店舗を出さなくてもいい』と考えるお店が多くなったのです。それが昨年に比べてモーターショー会場でのアクセサリーショップが減った理由」(ジャトロン氏)
「風が吹けば桶屋が儲かる」ではないが、SNSの発展によりモーターショー会場の自動車メーカーのブースが増えるというのは、興味深い変化だ。
いっぽう、会場を見ていると「実物をみなくてもいい」という流れはクルマそのものにまでは及んでいないようだ。