ボルボ XC40 発表、木村社長「ヤング・アット・ハートな方に満足頂ける一台」

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ボルボ XC40 発表会
ボルボ XC40 発表会 全 8 枚 拡大写真

ボルボ・カー・ジャパンは3月28日、初のコンパクトSUVモデルとなる『XC40』を発売した。価格は389万-559万円。木村隆之社長は同日、都内で開いた発表会で「ヤング・アット・ハートな方に本当に満足頂ける一台と、我々は確信している」と強調した。

木村社長は「XC40がカテゴライズされるSUV市場は、日本国内のみならずグローバルでも非常に伸びている、大変ホットなセグメント。まだまだ日本ではコンパクトSUVはモデルの数も限られて少ないが、この手のサイズのコンパクトSUVが日本では最大のSUVセグメントになっていくのは間違いない」とした上で、「満を持してボルボとして初のシティコンパクトSUV、XC40を導入した」と述べた。

また「このXC40で新生ボルボとしてはXCシリーズが最初に90、60、40シリーズのフルラインアップが完成することになる。このラインアップの特徴は、いかにもボルボらしく、価格やサイズの違いで90、60、40と縦にならぶヒエラルキーではなく、デザインとか乗り味も含めて、例えば重厚さに対して軽快さ、フォーマルに対してカジュアルということで、テイストも含めてきちんと造り分けていて、横のホリゾンタルなラインアップの広がりを是非とも感じて頂きたい」と木村社長は解説。

XC40はボルボ初のコンパクトSUVだけではなく、新開発の小型車向けプラットフォームSPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)を初めて採用したモデルにもなる。木村社長は「90、60シリーズで使っているSPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)とはサスペンション等の形式は違うが、大きなフィロソフィー、考え方は全く同じ。フロント車軸の真ん中からダッシュボードまでの距離は一定だが、その他、幅、高さ、長さについてはデザインにフレキシビリティを持たせるために本当に柔軟に対応できるプラットフォームになっている」とした。

さらに「今後のパワートレイン展開、もちろんキーワードとしては電動化だが、ハイブリッド、ピュアEVなどがきちんと成立するように最初から考えられているプラットフォーム。これも90、60に使われているSPAと全く同じフィロソフィー」とも付け加えた。

一方、安全装備に関しては「設定のある先進装備はすべて標準装備で日本に持ち込むという考え方は、もちろんこのクルマでも踏襲していて、すべてインテリセーフとして先進装備は標準設定」と説明。

またボルボ初の装備としては、既存のクロス・トラフィック・アラート(CTA)にオートブレーキ機能が追加された。これは、駐車場に前向きに止めて後進して出る際にクルマの後方から接近する車両をミリ波レーダーで検知すると、従来は警告音だけだったが、必要に応じて自動ブレーキをかけて衝突回避または衝突被害を軽減するというもので、「一歩踏み込んだ最新の安全装備がXC40から標準装着する」とのことだ。

ボルボ・カー・ジャパンではXC40の『ファーストエディション』モデルの先行受注を1月26日に開始したが、木村社長は限定300台が「すでに完売している」と明かした。ファーストエディションは「4月末から5月の連休明けにかけて順次納車する予定」で、ファーストエディション以外のモデルは「納車は6月以降になる」という。

《小松哲也》

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