ロボットで海底マッピング…XPRIZE参加のTeam KUROSHIOがクラウドファンディング

船舶 テクノロジー
Team KUROSHIO
Team KUROSHIO 全 2 枚 拡大写真

海中ロボットなどを用いて、超広域高速海底マッピングの実現を目標とする海底探査技術の国際コンペティション「Shell Ocean Discovery XPRIZE」に挑戦している「Team KUROSHIO」は、4月からクラウドファンディングを通じて支援金の募集を開始した。

Shell Ocean Discovery XPRIZEのミッションは、無人で水深4000mの海底を超高速かつ超広域に探査し、海底地形図を作成すること。賞金総額は700万ドル、約8億円。Team KUROSHIOでは、2018年10~11月に行なわれるラウンド2:実海域競技(=決勝)に向けて、機器の改造および信頼性向上のための技術開発などを進めている。

クラウドファンディングの実施期間は7月末日まで、目標金額は1000万円。支援金の使用用途は、ラウンド2:実海域競技に参加するための旅費、機器開発、輸送費など。クラウドファンディングサイトは「A-port」を用いる。

Team KUROSHIOは国立研究開発法人海洋研究開発機構、国立大学法人東京大学生産技術研究所、国立大学法人九州工業大学、国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所、三井E&S造船株式会社、日本海洋事業株式会社、株式会社KDDI総合研究所、ヤマハ発動機株式会社からなる。

XPRIZEは1995年に設立された米国の非営利組織である「XPRIZE財団」によって運営され、世界の大きな課題を解決することを目的とした世界コンペティションだ。最近では、民間による最初の月面無人探査を競う「Google Lunar XPRIZE」が話題となった。

Shell Ocean Discovery XPRIZEの目標は、500平方キロメートルの海底マッピング(解像度は水平5m、垂直50cm以上)の実現。開催が2015年12月に公表され、最終結果が2018年12月に発表される予定の、およそ3年間にわたるコンペティションだ。32チームが参加を登録し、2度のスクリーニングを経て、最終ラウンドには9チームが進出した。

実海域競技のミッションは、水深4000mで24時間以内に最低250平方キロメートル以上の海底マップを構築することと、海底ターゲットの写真(10枚)を撮影すること。ルールとして、海域に人が立ち入らない、機材の持込みは40フィートコンテナ1つまで、調査後48時間以内での海底地形図の作成および提出、などが挙げられる。

《高木啓》

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