京浜急行電鉄(京急)は、4月16日から香川県の高松琴平電気鉄道(ことでん)で、京急カラーのラッピング電車を運行する。
ことでんの1080形電車2両編成1本に、京急カラーの赤と白を全面にラッピングするもの。1080形は元々、京急が1960年の都営浅草線の乗入れに際し、東京都交通局、京成電鉄との3者共通規格で製造した初代1000形だった。
同車は総勢356両が製造されたが、このうち、ことでんには1080形として1988年から12両が導入されていた。京急1000形は2011年に引退していることから、ことでん1080形は1000形の生き残りであるという縁もあって、今回、京急カラーが蘇ることになった。
運行初日は、琴平線仏生山(ぶっしょうざん)駅(香川県高松市)3番線ホームで10時から10時30分まで出発式を開催。京急時代に1000形を整備した経験のある京急社員による当時の思い出紹介や、京急とことでんとの記念品交換などが行なわれる。
空港線羽田空港国内線ターミナル駅の開業20周年を記念して始まった京急カラー車の運行は、2017年10月の大阪高速鉄道(大阪モノレール)を皮切りに、2018年2月には沖縄都市モノレール(ゆいレール)、長崎電気軌道、鹿児島市交通局(鹿児島市電)で実施されており、今回のことでんが5例目となる。