JR東日本長野支社は5月16日、E257系電車で運行している中央線の特急『あずさ』『かいじ』にも、7月1日からE353系電車を投入することを明らかにした。
E353系は、最大1.5度まで傾斜する空気バネ式車体傾斜方式を採用した特急型電車で、JR東日本初の振子式電車E351系を置き換えるため、昨年12月23日に3両編成3本+9両編成3本の計36両を4往復の『スーパーあずさ』へ投入。今年3月のダイヤ改正では『スーパーあずさ』8往復がすべてE353系に置き換えられた。
同車は今年度も継続して量産されており、今回は9両編成7本の計63両が新宿~松本間の『あずさ17・21・27号』『あずさ12・16・34号』と、東京・新宿~甲府・竜王間の『かいじ101・105・109・111・113・117・119・121・123号』『かいじ102・104・106・108・110・114・118・120・122号』へ投入される。
これにより従来のE257系は『あずさ』に7往復、『かいじ』に3往復が残るのみとなり、将来的にはこれらもE353系に置き換えられる。
なお、捻出されたE257系は、リニューアルの上、東海道線へ転出する予定。