走りながら東海道新幹線の軌道を監視するシステムを強化へ---確認試験車N700Sで試用

鉄道 企業動向
新しい「軌道状態監視システム」の概要。N700Sには現行のシステムを1号車に、新システムを4号車に搭載する。
新しい「軌道状態監視システム」の概要。N700Sには現行のシステムを1号車に、新システムを4号車に搭載する。 全 2 枚 拡大写真

JR東海は5月30日、東海道新幹線で運用している「軌道状態監視システム」の次期システムを、6月から確認試験車のN700Sに搭載することを明らかにした。

「軌道状態監視システム」とは、軌道の状態を営業列車で計測し、集められたデータをリアルタイムに運行指令などへ送信するシステムで、軌道の日々の状況を把握しての保守作業を可能にしている。

現行のシステムでは、レールの上下方向のずれのみしか計測できず、70km/h未満での計測が困難だが、次期システムでは加速度計やレーザ変位計、ジャイロといった汎用のセンサーを組み合わせて、左右方向のずれや左右レール間の距離・高低差も計測できるようになるほか、独自に開発した演算プログラムにより最低30km/hからの計測が可能になる。

これにより、保守作業の時期をより適切に選ぶことができるため、乗り心地がさらに向上するとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ カムリ 新型、全車ハイブリッドに…今春米国発売
  2. マツダ、新型3列シートSUV『CX-80』をついに世界初公開 日本導入時期は
  3. シトロエンの新デザイン採用、『C3エアクロス』新型を欧州発表
  4. ジムニー愛好者必見! ベルサスVV25MXが切り拓く新たなカスタムトレンドPR
  5. レクサス『GX』通常販売は今秋に、先行して100台を抽選販売へ 価格は1235万円
  6. トヨタ『ランドクルーザー250』発売、520万円から…特別仕様車も
  7. 日産はなぜ全固体電池にこだわるのか? 8月にも横浜工場でパイロットプラントを稼働
  8. トヨタ堤工場、2週間生産停止の真相、『プリウス』後席ドア不具合で13万台超リコール[新聞ウォッチ]
  9. トヨタ ランドクルーザー250 をモデリスタがカスタム…都会派もアウトドア派も
  10. EVは自宅充電と電気料金プラン選びが大切! 竹岡圭がユアスタンドに聞く、“楽しくお得なEVライフ”のコツPR
ランキングをもっと見る