住宅地の中にある見通しの悪い交差点で、電動アシスト付きの自転車同士が出会い頭に衝突する事故が起きた。電動アシスト付きの自転車は漕ぎ出しが軽いために高齢者や女性に人気だが、速度が出しやすいこともあって衝突事故時の速度が高めとなることが多い。
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7日午前8時55分ごろ、愛知県蟹江町内の町道で、交差点を進行していた2台の電動アシスト付き自転車が出会い頭に衝突する事故が起きた。この事故で一方の自転車に乗っていた高齢男性が死亡している。
愛知県警・蟹江署によると、現場は蟹江町須成付近で幅員約4mの直線区間。交差点に横断歩道や信号機は設置されていない。2台の電動アシスト付き自転車は交差点中央で出会い頭に衝突した。
この事故で一方の自転車に乗っていた88歳の男性が転倒した際に頭部を強打。意識不明の状態で近くの病院へ収容されたが、回復することなく約5時間後に死亡した。もう一方の自転車に乗っていた69歳の女性にケガはなく、警察は業務上過失致死容疑で事情を聞いている。
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現場は住宅街の中にある見通しの悪い交差点で、一時停止義務は女性側にあった。警察では一時停止無視や安全確認の怠りが事故につながったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。