ポルシェは6月26日、全世界のアフターセールス部門に、VR(バーチャル・リアリティ)テクノロジーを導入すると発表した。
全世界のアフターセールス部門のスタッフは、専用のVRゴーグルを装着。これにより新型車の発売前に、その新型車の整備上の重要項目を、VRテクノロジーを通じて、スピーディに習得することを可能にする。
例えば、プラグインハイブリッド車(PHV)の『パナメーラ 4 E-ハイブリッド』の場合、コントローラーを1回クリックするだけで、VRゴーグルを通した視界からは、車体が魔法のように消え、オレンジ色のケーブルと高電圧コンポーネントの設置場所がひと目で分かる。
また、電動パワートレーンのさまざまなモジュールがどこにレイアウトされているか、確認が可能。車両の後部にある蓄電容量14.1kWhのリチウムイオンバッテリーを、あらゆる角度から精査することもできる。
ポルシェによると、世界中で8000人の技術者がポルシェセンターに勤務。実際の車両を用いた研修を受けなくても、車両の修理が3Dデータを使用して実施できるようになる、としている。