栃木県の芳賀町と宇都宮市は7月11日、2022年の開業を目指して建設が進められている「芳賀・宇都宮LRT」に導入する車両のデザインを明らかにした。
芳賀・宇都宮LRTは、JR宇都宮駅東口(宇都宮市)と本田技研北門(芳賀町)を結ぶ14.6kmの軽量軌道交通(LRT)。宇都宮ライトレール株式会社が営業主体、芳賀町と宇都宮市が整備主体となる、いわゆる「公設型上下分離方式」で運営されることになっており、6月4日には宇都宮駅東口から工事が開始されている。概算事業費はおよそ458億円。
2013年3月に宇都宮市が市の東西を結ぶLRTの基本方針を策定したことが始まりで、同年5月には東隣の芳賀町がLRTの延伸構想を明らかにしたことから、建設が推進されることになったが、反対意見も多かったことから、認定手続きの過程で運輸審議会(運審)の諮問を経て、2016年9月に国土交通省が宇都宮駅東側の区間を優先整備区間とする整備実施計画を認定していた。
今回発表された車両デザインは、3つの案の中からアンケートで最多得票を得たもので、選定理由として「個性的」「雷の光を感じる」「新しさを感じる」が多数を占めたという。
宇都宮市と芳賀町では、今回発表した車両デザインを、芳賀・宇都宮LRTが考えるトータルデザインをしっかりと反映したものであると評価しており、今後は7月中旬から車両設計に反映する作業が行なわれ、今年度下半期には車両設計認可の申請・取得を行なう予定としている。