勾配先読みで燃費向上---日野、大型ハイブリッドトラックを2019年夏発売 

エコカー ハイブリッド
日野プロフィア・ハイブリッド
日野プロフィア・ハイブリッド 全 2 枚 拡大写真

日野自動車は、世界初の勾配先読みハイブリッド制御を採用した大型トラック、日野『プロフィア・ハイブリッド』を、2019年夏に発売すると発表した。

大型トラックは、高速道路での定速走行が中心で発進・停止の頻度が少ないことから、これまでハイブリッドには不向きとされていた。日野は、その質量の大きさゆえに下り坂での減速エネルギーが非常に大きいことに着目。3D地図情報などをもとにルート上の勾配を先読みし、AIが走行負荷を予測し最適なハイブリッド制御を行うという、世界初の技術を採用した新ハイブリッドシステムを開発した。

新ハイブリッドシステムでは、GPS等による自車位置情報と3D地図情報から、走行ルートの勾配を先読み。それをもとにAIが走行負荷を予測し、燃費の最適化及びバッテリーマネージメントを行う。下り坂では車両重量の大きさを活かし、大きな減速エネルギーを電力に変換し、大容量リチウムイオンバッテリーに充電する。平地では貯めた電力でモーター走行し、燃費を向上。登坂時はモーターとエンジンを使いパラレルハイブリッドとして走行する。

新型モデルでは、減速エネルギーを効率的に回生し活用することで、大型トラック特有の走行条件における燃費効果を実現。社内試験では、ディーゼル車に対し約15%のCO2削減効果が得られたという。積載性や航続距離といったトラックとしての基本性能および使い勝手はディーゼル車と同等のまま、燃費低減による運行経費の節減が期待される。さらに、モーター走行による走行中の騒音や振動を低減し、ドライバーの疲労軽減にも貢献。また、外部への給電機能も備えており、災害時の非常電源装置としても活用することができる。

《纐纈敏也@DAYS》

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