ホンダ クラリティPHEV が月1000台超と北米で好発進

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ホンダ・クラリティ PHEV
ホンダ・クラリティ PHEV 全 4 枚 拡大写真

ホンダは7月20日に、プラグインハイブリッド車(PHV)の『クラリティPHEV』(Honda Clarity PHEV)を日本で発売したが、2017年末に先行投入した北米では月間販売が1000台を超える順調な立ち上がりとなっている。

PHVは、次世代の電動車両のなかでは中核的分野と期待されており、北米でもその存在感が高まる兆候が出てきた。ホンダは北米での電動車両について、中型のプレミアムセダンパッケージである『クラリティ』を共通プラットフォーム(車台)として展開している。まず16年12月には燃料電池車(FCV)の『クラリティFUEL CELL(フューエルセル)』を、次いで17年8月には電気自動車(EV)の『クラリティELECTRIC(エレクトリック)』をいずれもリースによって販売開始した。

そして、17年12月にクラリティシリーズの締めくくりとして登場したのがPHEVで、通常の小売り販売を始めた。ホンダによると、米国にカナダを合わせた北米ベースでの18年6月までの累計販売は7572台となっており、月平均で1000台を超えるペースとなっている。20日に販売を始めた日本では年間で1000台の計画なので、PHVへの北米での支持の高まりがうかがえる。

ホンダは北米での販売計画は公表していないものの、開発責任者である本田技術研究所の清水潔主任研究員は「月を追うごとに販売が拡大してきた。クラリティシリーズのなかではPHEVがボリュームゾーンとの想定に沿った展開」と、手ごたえを感じている。ちなみに、このほかのクラリティシリーズの18年6月までの累計販売実績はFCVが1384台、EVが1985台となっている。

クラリティPHEVの販売実績の約半数は、ZEV(ゼロエミッション車)規制の導入など、米国では環境規制がもっとも厳しいカリフォルニア州が占めているという。ロサンゼルスなど同州の都市部ではEVやPHVに渋滞の少ない専用レーンを設けるなどの優遇策もあり、電動車の販売を後押ししている。

米国では、トヨタ自動車が16年11月に『プリウスPHV』(現地名プリウスプライム)の最新モデルを投入、17年には約2万1000台(前年比約8.5倍)を販売して、同国PHVのベストセラーとなった。プリウスプライムは18年1~6月の販売も1万4300台(前年同期比47%増)と好調を持続している。北米の次世代電動車の中核分野で、日本勢が存在感を見せている。

《池原照雄》

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