平成30年7月豪雨、三菱自動車の池谷副社長「できる限りの支援協力で地元への”恩返し”を」[新聞ウォッチ]

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三菱自動車の水島製作所(資料画像)
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2018年7月25日付

●車関税EU一斉下げ案、米の新関税回避狙い、8か国・地域で協定(読売・2面)

●車の温室効果ガス「8割減」50年まで戦略会議で目標示す(読売・8面)

●日野古河工場7日間生産停止、子会社火災の影響(読売・9面)

●開幕まで2年、五輪渋滞先読み「交通量」アプリで周知(読売・32面)

●日立、英鉄道事業で試練、営業運転に後れ、地下鉄でも誤算(朝日・6面)

●ヤマト過大請求4万8000件、法人引っ越し、総額17億円(毎日・1面)

●愛知・岡崎でも三菱自生産停止、西日本豪雨(毎日・7面)

●テスラ部品代返還要請、米紙報道、市場は資金繰り懸念(毎日・7面)

●東芝メモリ、岩手新工場を起工勝ち残りへの迅速投資(産経・10面)

●トヨタ中国生産倍増、20年代初頭200万台規模(東京・7面)

●印スズキが「つながる車」先端サービス日本に先行(日経・12面)

●カーシェアで保険割引、運転データ、安全証明なら,あいおいニッセイとパーク24(日経・13面)

●三菱自、純利益23%増,4~6月、東南アジアけん引(日経・13面)

ひとくちコメント

「(燃費データ不正事件の)2年前にはご迷惑をお掛けしたにもかかわらず、地元のみなさんから暖かい支援を受け、その恩返しもあり、被害を受けたお取引先の企業や被災されたお客様への支援協力にできる限り対応したい」

三菱自動車の池谷光司副社長は2019年3月期の第1四半期決算説明会の席で、西日本集中豪雨の影響とその対応について、こう述べた。きょうの毎日や日経なども取り上げているが、4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比27%増の5600億円で、純利益も同22.7%増の281億円と大幅な増収増益。営業利益率も5.0%に向上した。

三菱自動車では、岡山県倉敷市の水島製作所などは大きな被害はなかったものの、周辺の部品を生産する企業が被災するなどサプライチェーンに影響が出た。また、従業員の通勤や物流に支障が出たことから一時は操業を停止。7月16日に通常稼働を再開したという。愛知県岡崎市の岡崎製作所でも部品の供給に影響が出たために販売好調の『エクリプスクロス』などの生産を一時止めていた。

池谷副社長によると、事業への影響を最小限に抑えるための供給網の復旧を急いでおり、すでに、部品を納入している地場の企業258社に運転資金として109億円を前倒しで支払ったという。また、援助物資や『アウトランダー』など16台の車両も岡山県や倉敷市などに提供するなど復旧・復興へ全面的な支援協力に取り組んでいることを明らかにした。

一方、順調に推移している決算について、池谷副社長は「為替変動などトータルで安心できる状況ではない。気を引き締めて緊張感をもって取り組む」と通期の業績見通しは上方修正を見送った。

《福田俊之》

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