修復中の門司港駅は2019年3月に完成…大正時代の建設時を復原、スタバも入居

鉄道 企業動向
1914年の建設時の姿に復原される門司港駅のイメージ。
1914年の建設時の姿に復原される門司港駅のイメージ。 全 6 枚 拡大写真

JR九州は7月25日、保存修理工事中の鹿児島本線門司港駅(福岡県北九州市門司区)が2019年3月に完成し、グランドオープンすることを明らかにした。

大正時代初期の1914年に建てられた門司港駅は、大正ルネサンスを現代に伝える貴重な建造物として、1988年に鉄道駅としては日本で初めて重要文化財に指定されているが、建設からおよそ100年が経過し、各部で老朽化が進んでいたことから、2012年9月に保存修理工事が開始された。当初は2017年度末の完成を予定していたが、耐震補強工事などの都合でオープンが1年遅れとなった。

外装は、建設時に比べて屋根周りの飾りが失われているため、その部分を復原し、屋根には天然の石盤を葺く。また、1929年に設置された正面車寄せの庇を撤去、外壁は石貼り風にモルタルを塗るなどして、建設時の姿を再現する。

一方、駅のシンボルで九州初の電気時計でもある3代目の大時計は、古新聞による調査の結果、大正時代の1918年に取り付けられたことが明らかになったことから、新調されることになった。

このほか内装も復原されることになっており、1階には「旧三等待合室」を、2階には建設当時の食堂を再現。食堂は「みかど食堂 by NARISAWA」という名称のレストランとしてオープン。1階には「スターバックスコーヒー門司港駅店」が入居することになっている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  2. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  3. トヨタが新型BEVの『bZ3C』と『bZ3X』を世界初公開…北京モーターショー2024
  4. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  5. <新連載>[低予算サウンドアップ術]“超基本機能”を駆使して「低音増強」を図る!
  6. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  7. 中国製部品の急成長で2025年以降日本製の車載半導体は使われなくなる…名古屋大学 山本真義 教授[インタビュー]
  8. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  9. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
  10. ホンダ『ヴェゼル』マイナーチェンジで3グレードに集約、納期改善へ…「HuNT」「PLaY」新設定で個性強調
ランキングをもっと見る