米国のEVメーカー、テスラ(Tesla)は8月1日、中国市場において車両価格の値上げを行った、と発表した。
今回の値上げは、米国と中国の間で起きている「貿易戦争」の影響。米国のトランプ政権は、中国からの輸入品に対する関税を引き上げ。これに対抗する形で、中国政府も、米国からの輸入製品の関税を引き上げた。これには、自動車も含まれる。
テスラはこれを受けて、中国におけるテスラ車の価格を引き上げ。中国市場での販売の落ち込みが見込まれるが、テスラによると、必要に応じて中国向けの車両を北米や欧州に振り向けるため、グローバル販売への影響は少ないという。
テスラの中国への年間輸出台数は、1万5000台以上。テスラは2018年7月、中国上海市政府との間で、EVの工場を上海市に建設することで合意。上海市に建設される工場は、テスラにとって米国以外で初の巨大工場「ギガファクトリー」。テスラの単独出資の工場となり、年産生産能力は50万台を計画している。