JR東海は9月5日、在来線指定席の車内改札を10月1日から原則として省略すると発表した。
JRの指定券発券システム『マルス』と連携できる車掌用新型端末の導入により、空席の有無や利用区間など、各座席の発売状況を正確に把握できるようになることから実施される。端末はシステムの改修費を含む5億円程度をかけて、約920台がJR東海全線区へ導入されている。
ただし、車内改札は他社線へ直通する特急のうち、『ふじさん』『サンライズ瀬戸・出雲』『踊り子』ではこれまでどおり行なわれ、伊勢鉄道へ乗り入れる特急『南紀』と快速『みえ』では、伊勢鉄道区間に必要な切符の確認が行なわれる。
新型端末には経路自動案内機能や乗換え案内機能も搭載されており、経路自動案内機能では、これまで発券時に車掌が端末に経由駅と経路を入力していた作業を省略することができる。また、指令員から車掌へ口頭で行なってきた運転情報の変更などの伝達事項を端末に表示することも可能となる。