ケルヒャーのフリート管理対応の業務用ロボット掃除機…KIRA B 50

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KIRA B 50
KIRA B 50 全 9 枚 拡大写真

2019年、ケルヒャーは業務用の床掃除ロボット(KIRA B 50)を市場投入するという。マルチセンサーを内蔵し、無人の自律走行が可能なクリーナーだ。スタンドアローンで動作するだけでなく、GPSを利用したフリート管理にも対応する。

KIRAはKarcher Intelligent Robotic Applicationの略。アムステルダムで開催されたInnovation Award 2018において機械部門の最優秀賞を受賞している。ケルヒャーでは、今後のロボティクスシステムのプラットフォームとして応用展開していく予定だ。まずは欧州から市場投入がはじまるが、日本も少し遅れて正式にリリ―スされるという。

本体は3つのレーザーセンサーと21個の超音波センサーによって、人や障害物をよけながら店舗やオフィスなどを自動的に清掃・洗浄する。類似の自動床掃除ロボットは、ルートを事前にプログラムしたり、オペレーターが実際に操作しながらルートを設定する必要があった。

KIRAは、マルチセンサーとフリート管理システムにより、フロアのマッピングも自動的に作成してくれる。作成されたマップについて、たとえばエントランス付近は(汚れやすいので)洗剤の量を多くしたり丁寧に洗浄したり、あまり汚れないエリアは短時間に掃除を済ませたりといった、ゾーンごとの洗浄モードの設定ができる。フリート管理機能を使えば、遠隔操作や複数のKIRAの統合監視・制御も1か所で可能だ。

作業が終わると、自力でドッキングステーションに戻り、ごみや汚水の排出、洗剤の補給、充電なども自動的にやってくれる。マップができ、必要な設定をすれば、夜間の清掃などはほぼ無人で行える。

自律走行とはいえ、目的は床掃除なので、壁際や陳列棚等のエッジもきれいにする必要がある。そのためKIRAは、サイドブラシが届く範囲ぎりぎりまで壁に寄せるように制御される。レーザーセンサーだけでなく超音波センサーを利用するため、店舗などにありがちなショーウィンドやガラスなども壁として検知できる。

フリート管理システムは、床掃除だけでなく無人倉庫のロボットや施設内の無人コミューターの制御、その他自走するロボットの完成制御に使えそうだが、いまのところ掃除ロボット以外の応用についてはとくに考えていないという。

KIRAは、ケルヒャージャパンの創立30周年を記念して開催された「ケルヒャーフェア2018」で発表された新製品。フェアの会場はKIRAをはじめ、同社の業務用、家庭用機器が多数展示されていた。展示の中には、参考出品としてバッテリー式のハンディ高圧洗浄機もあった。製品化や市場投入は未定とのことだ。バッテリーが重いので、女性は片手で持ちながらの洗浄は厳しいかもしれないが、電源がないところ、遠いところでの作業には便利そうだ。水の量と洗浄圧は、業務用の高圧洗浄機に劣るが、窓掃除や洗車、ちょっとした外壁洗浄ならば問題ない水圧だ。

ケルヒャーでは、従来からバッテリー式の業務用草刈り機やブロアーなど販売しているが、このハンディー高圧洗浄機は新型バッテリーを利用する。その理由は、バッテリーパックを業務用と家庭用とで共通化する狙いがある。

《中尾真二》

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