三菱 アウトランダー、PHEVシステム10%増強…2019年型を欧州発売

エコカー EV
三菱 アウトランダー PHEVの2019年モデル(欧州仕様)
三菱 アウトランダー PHEVの2019年モデル(欧州仕様) 全 17 枚 拡大写真

三菱自動車の欧州部門は9月5日、『アウトランダーPHEV』(Mitsubishi Outlander PHEV)の2019年モデルを欧州市場で発売した。

2019年モデルでは、駆動用バッテリーとエンジンを新設計する大幅改良を実施。モーターやジェネレーターの出力を向上させるなど、プラグインハイブリッドEVシステムの主要構成部品のうち、ほぼ一新といえる約9割のコンポーネントを改良している。

エンジン排気量は、2.0リットルから2.4リットルに、400cc拡大。このガソリンエンジンは、カムプロフィールの変更とバルブタイミング制御により、アトキンソンサイクル化を図り、低回転域で効率性の高い発電を可能にしている。

また、エンジン発電制御を全域で見直し、エンジン音を大幅に低減させることで、発電によるエンジン始動時の違和感を低減。三菱自動車の欧州部門によると、モーター駆動が生み出す気持ちよい走りが、いっそう楽しめるチューニングを施しているという。

さらに、駆動用のリチウムイオンバッテリーの蓄電容量は、約15%向上させ13.8kWhに。最大出力も約10%引き上げた。ジェネレーターやリアのモーターの出力も約10%向上させることにより、力強い走りを追求した。2019年モデルのパワースペックは、エンジンが135ps、フロントモーターが82ps、リアモーターが95psとなる。

2019年モデルは、環境性能も向上。国際基準の新燃費表示「WLTPモード」で、複合モード燃費は49.2km/リットル、CO2排出量は46g/km、EVモードの航続は市街地で最大56km。動力性能は、0~100km/h加速が10.5秒、最高速が170km/h。EVモードの最高速は135km/hに到達する。

2019年モデルでは、コネクティビティも充実。新開発の7インチのタッチスクリーンディスプレイを採用した。最新のSDA(スマートフォンリンク・ディスプレイ・オーディオ)システムを搭載。ダッシュボードには、Appleの「CarPlay」とグーグルの「Android Auto」、デジタルラジオに対応し、Bluetooth接続も可能にしている。

2019年モデルでは、先進運転支援システム(ADAS)も強化。レーダークルーズコントロールシステム、車線逸脱警報システム、衝突被害軽減ブレーキシステム、ブラインドスポットモニタリング、レーンチェンジアシスト機能付きの後側方車両検知警報システム、360度カメラ、オートマチックハイビームなどが採用されている。

このうち、衝突被害軽減ブレーキシステムは、レーザーレーダーとカメラを用いて、幅広い速度域に対応。衝突する危険性があると判断した時に、自動ブレーキを作動させる。衝突の危険を検知した場合は、表示と警報音でブレーキペダル操作を促す。さらに、衝突の危険性が高いと判断した場合は、やや強めのブレーキを作動させる。衝突が避けられないと判断した場合は、緊急自動ブレーキを作動させ、衝突被害を軽減、回避する。

レーダークルーズコントロールシステムは、電波式レーダーで認識した先行車の加速・減速・停止に自動追従。3段階から任意に設定した車間距離を保ちながら、任意に設定した速度を上限に走行。発進、停止を繰り返す状況下において、ドライバーの負担を軽減する。

レーンチェンジアシスト機能付きの後側方車両検知警報システムは、リアの電波式レーダーが死角になりやすい斜め後方や隣レーン後方からの接近車両を検知。ドアミラーインジケーターの点灯で存在を知らせる。その状態で車両のいる方向にウインカーを出すと、警告音とドアミラーインジケーターの点滅で、より強い注意を促す。

車線逸脱警報システムは、フロントガラス上方に装着したカメラにより、前方の車線位置を監視。車線を外れそうになると、警報でドライバーに注意を促すシステムとしている。

《森脇稔》

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