NEXCO中日本と無限電光、エアバッグ式安全チョッキを共同開発 路上作業時の安全対策

自動車 テクノロジー 安全
エアバッグ式安全チョッキ
エアバッグ式安全チョッキ 全 7 枚 拡大写真

NEXCO中日本は9月26日、高速道路における路上作業員の安全性向上を目的とした「エアバッグ式安全チョッキ」を、バイク用エアバッグジャケットメーカーの無限電光と共同開発したと発表した。

近年、交通規制を伴う高速道路の路上作業中に、通行車両が規制区域内に誤って進入し、工事車両や作業員に衝突する事故が発生している。NEXCO中日本では、緊急遠隔通報システム「しらすんだー」などを活用して安全対策に取り組んできたが、万が一の事故発生時には、作業員の身体の損傷軽減が必要となる。

エアバッグ式安全チョッキは、取り付けたセンサが一定の閾値以上の衝撃を検知すると、エアー起動装置によりエアバッグを膨張させる。現在市販されているエアバッグ付き製品は、バイクと身体をつないでいるワイヤが切れたことを検知してエアバッグが膨張する二輪用製品や、転落を検知して膨張する高所作業用などが主流。新製品では、規制区域内での作業に支障がないよう、通常作業の動作ではエアバッグは起動せず、車両と衝突した時など大きな衝撃を受けた場合に初めて起動するように工夫した。ただし衝撃を受けなければエアバッグが膨張しないため、エアバッグが膨張しない状態でも衝撃を軽減する緩衝材を装備。さらに手動操作でもエアバッグが膨張するスイッチを付加している。

NEXCO中日本では、新製品により、身体に与える衝撃をどのくらい軽減できるかを評価するため、日本自動車研究所(JARI)で性能評価試験を実施。その結果、約23kgの衝撃子を衝突速度約24km/hで衝突させた場合では、エアバッグ起動時は未装着時に比べて重傷以上となる可能性が大幅に軽減されることを確認した。

NEXCO中日本では、エアバッグ式安全チョッキの着用により、事故時の身体への衝撃を緩和し損傷を軽減させることで、路上作業時におけるさらなる安全性の向上を目指す。

《纐纈敏也@DAYS》

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