気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊（朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版）から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2018年10月1日付
●台風交通機関マヒ、首都圏、JR東在来線運休（読売・1面）
●テスラ、マスク氏米SECと和解、証券詐欺訴訟、会長辞任、CEOは継続（読売・4面）
“カープ愛”のマツダ●辺野古反対玉城氏当選、沖縄知事選（朝日・1面）
●鉄道「計画運休」定着へ、台風24号（産経・3面）
●強打・西武10年ぶりVつなぐ攻撃、投手力補う（東京・18面）
●カーシェア リース刺激、個人向け、3年で10万台増、使い勝手で間隙突く（日経・3面）
●月曜経済観測、アイシン精機・伊勢清貴社長、自動車産業の行方、電動化、中国がけん引役（日経・3面）
●経営の視点、パイオニア、2度目の失敗、自動車シフトに落とし穴（日経・5面）
●消費税率10%へ引き上げまで1年、住宅や車の購入支援柱に（日経・9面）
●空飛ぶクルマ五輪で、「スカイドライブ」開発者中村翼さん（日経・17面）
ひとくちコメント
きょう10月1日から、暮らしに関わる制度や価格が変わることも少なくない。たとえば、愛煙家にはつらいが、約150銘柄のたばこを値上げするほか、都道府県別の最低賃金も引き上げられる。自動車関連では、燃費値について、新しい測定方式でのカタログ表示が義務付けられるほか、全国41地域で、ナンバープレートに地域の特産品や名所などの図柄を入れる「ご当地ナンバー」の交付も始まるという。
そのイラスト入りの図柄入りナンバープレートでは、広島県の「福山」がダントツの人気だという。国土交通省が9月27日午前10時時点で集計した申し込み状況を朝日が9月29日付朝刊で取り上げていた。それによると、セ・リーグ3連覇を決めた広島東洋カープのマスコットの図柄の福山（広島県）が2299件で、2位のくまモンの「熊本」（1173件）に大差をつけたという。3位は伊達政宗や七夕飾りの「仙台」（537件）。
広島県内には「福山」のほかに「広島」のナンバーもあるそうだが、今回はカープの本拠地「広島」の地元自治体などはイラスト入りプレートを希望しなかったという。このため、同じ県の福山が広島カープのマスコットを採用し、“カープ愛”を独占したとみられる。
カープ愛といえば、ナンバープレートばかりではない。9月26日に広島カープがリーグ優勝を決めると、県内のいたるところに「ありがとうカープ」「祝・球団初のセ・リーグ3連覇」の垂れ幕が際立つ。おひざ元のマツダの本社1階受付前のロビーにも赤い布地に白抜きの文字で描かれた大きな横断幕が飾られており、短期決戦のクライマックスシリーズを勝ち進み、今年こそ34年ぶり悲願の日本一の栄冠をめざす熱気があふれる。
ちなみに、不人気な図柄入りブレートの最下位は東京都内の「世田谷」で、申込件数はわずか14件だそうだ。私自身も2年前に新車に買い替えた時から愛着のあった「品川」ナンバーから「世田谷」に変えさせられた。区の花さぎ草や多摩川の図柄入りでも世田谷の文字が隠れるわけでもない。まるで健康食品の宣伝みたいで未だに違和感があるのは私だけだろうか。