各会場でのプログラムも大変な賑わいを見せていた東京モーターフェスだが、それぞれの会場へのアクセスで多くの人が通行するセンタープロムナードに置かれた新型車にも注目が集まっていた。
気になってはいるが、具体的な購入検討段階になる前にクルマを見るためだけにディーラーを訪れることは、なかなかできないという人は少なくない。そういう人にとって気軽に車を見学できることから、展示車の前には訪問者の列ができていた。
今秋発売予定で走りの電動化技術「e-BOXER」を搭載するSUBARU(スバル)『XV Advance』も市販に先駆けて展示。またホンダ『クラリティPHEV』など、話題のニューモデルに触れることができる機会ともなった。
東京モーターフェス2018
国内のみで発売されている軽自動車では、ダイハツ『ムーヴキャンバス』には外国人も興味津々だった。その小さなボディのわりに居心地のいい室内空間には驚いていた。ダイハツの担当者は「大変好評いただいています。もう少しパワーを、との声もいただいていましたが、『ブラックインテリアリミテッド』には回転数を上げてスロットをより高開度に制御する『Dアシスト』も装備しています」と語る。
ファミリーから外国人の旅行者にも注目されていたダイハツ・ムーヴキャンバス。
そして、すでに商談申し込みは締め切っている特別な『ヴィッツGRMN』も展示。150台限定で販売されるこのモデルも車内に乗れるようになっていた。「このサイズがいいな」とか「クラッチのフィーリングも含めてなんだか昔のクルマの雰囲気もある」など、主に少し年配の男性からの注目度が高かった。
150台の限定販売だが、すでに商談は締め切られており、納車先がほぼすべて決まっているという。
特に長い列ができていたのはレクサス『LC500h』とホンダ『NSX』。やはり実物で見るとひときわ存在感がある、いわばスーパーカー。子供や女性からの注目も高かったようだ。
各プログラムも人気を博していたが、普段あまり近くで見ることのできないクルマに触れるこうした機会こそ、実は尊いのかもしれない。