アウディ A6アバント新型、48Vマイルドハイブリッドで燃費向上…パリモーターショー2018

48Vマイルドハイブリッドを採用

先進運転支援システムは「シティ」または「ツアー」パッケージ

インテリジェントな会話

10.1インチのタッチスクリーン式ディスプレイ

アウディA6アバント新型(パリモーターショー2018)
アウディA6アバント新型(パリモーターショー2018)全 16 枚

48Vマイルドハイブリッドを採用

アウディはフランスで開幕したパリモーターショー2018において、新型『A6アバント』(Audi A6 Avant)をワールドプレミアした。

新型A6アバントには、新型『A8』、新型『A7スポーツバック』に導入されたアウディの最新デザイン言語を採用。シングルフレームグリルは、さらに大型化され、表情に力強さを増した。ボディサイズは、全長4940mm、全幅1890mm、全高1470mm。ボディサイズの大型化の効果で、室内空間が広がった。荷室容量は565リットル。40対20対40の3分割式の後席を倒せば、最大で1680リットルに拡大する。
アウディA6アバント新型アウディA6アバント新型
新型A6アバントでは、すべてのエンジンに48Vマイルドハイブリッドを採用。48ボルトの電源システム、BAS(ベルト・オルタネーター・スターター)、リチウムイオンバッテリーを組み合わせ、55~160km/hの範囲で走行中にエンジンを休止させ、惰性走行で燃費を稼ぐ。エンジンのスタート/ストップ機能も、22km/h以下の速度で作動。減速時には、BASが最大12kWのエネルギーを回生する。アウディによるとこのマイルドハイブリッドは実走行において、100kmあたり最大0.7リットルの燃費を向上させる効果があるという。

先進運転支援システムは「シティ」または「ツアー」パッケージ

新型A6アバントには、通勤や長距離ドライブを念頭において開発した広範囲な先進運転支援システム(ADAS)を採用。「シティ」および「ツアー」パッケージとして設定される。標準装備されるドライバーアシスタンスシステムには、エマージェンシーブレーキアシストの「アウディ プレセンスフロント」に加え、工事現場などの道路の幅が狭くなった区間での走行をサポートする「ナローロードアシスト」付きアダプティブクルーズアシストも含まれる。
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アダプティブクルーズアシストは、ストップ&ゴーをカバー。静止状態から最高250km/hの範囲で使用可能とした。前後車間距離維持とレーンキープを行い、ドライバーを支援する。さらに、効率的なアシスタンス機能を実現するため、システムは速度制限、カーブ、ランナバウトに加え、ナビゲーションを使用中にはルート上の右左折も考慮して、クルーズコントロールを作動。この「エフィシエンシーアシスタント」は、インストルメントクラスターに予測情報を表示するほか、アクセルペダルを介して、ドライバーに触覚フィードバックを伝える。これらのアシスタンス機能は、全車に導入されるマイルドハイブリッドの制御と協調し、燃費の向上に貢献するという。

新型A6アバントの「エマージェンシーアシスト」は、必要な状況でドライバーがブレーキをかけなかった場合、視覚的、音響的または触覚的な警告を発することによって、安全性を高める。警告に対してドライバーが反応しない場合にはシステムが運転を引き継ぎ、ハザードランプを点滅させて、走行車線内に停車させる。LEDヘッドライトも標準装備。ヘッドライトには、3つのバージョンを用意。最上位のシステムは、高解像度ハイビームを搭載したHDマトリクスLEDヘッドライト。ダイナミックターンシグナルとライトを脈動させるカミングホーム&リービングホーム機能を採用している。

インテリジェントな会話

新型A6アバントには、フルデジタルコクピットの「アウディバーチャルコクピット」を設定。アウディバーチャルコクピットは、12.3インチの大型ディスプレイを備えたフルデジタルコクピット。ステアリングホイールのマルチファンクションボタンで操作する。オプションのヘッドアップディスプレイは、情報をフロントウインドウ上に表示。日常会話に対応したボイスコントロールシステムにより、インテリジェントな会話のパートナーとして機能するという。
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また、このシステムは、車両に記憶されたデータとクラウドに蓄積されたノウハウの2つの方法を駆使して、ドライバーのコマンドと質問に応答。標準装備されるパーソナライゼーションシステムは、7名までのプロフィールを記憶することが可能で、最大で400の設定を保存することができる。さらに、オプションの「アウディ・コネクト」キーを使用すると、グーグル(Google)のAndroid対応スマートフォンによって、新型A6 アバントの施錠や開錠が可能。「マイ アウディ アプリ」を利用すれば、ユーザーのスマートフォンと車両を接続することができる。

10.1インチのタッチスクリーン式ディスプレイ

新型A6アバントのドライバーは、大型の10.1インチのタッチスクリーン式ディスプレイに指で触れることで、インフォテインメントシステムの操作を行う。センタートンネルコンソールにある8.6インチのタッチスクリーンは、エアコンディショナーと快適機能にアクセスするためのもの。同時にここからテキストの入力も行える。ドライバーは、ティプトロニックのシフトレバーの上に手首を乗せたまま、検索のための文字入力ができるなど、快適にタッチスクリーンの操作を進めることができる。
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音と触感によるフィードバックの組み合わせや、手を振る動作など共通のタッチジェスチャーを利用することで、新しい「MMIタッチレスポンス」は、非常に安全で直感的かつ、素早い操作を可能とした。新型A6アバントのドライバーは、数多くの機能を日常的な言語を使ったボイスコントロールを介して、操作可能。目的地やメディアに関する情報は、車載データのほか、外部のクラウドから、LTEのスピードで取り寄せられる。

「アウディ・コネクト」のオンラインサービスには、新たに道路標識の認識や緊急情報などを追加。これは、アウディユーザーのスウォームインテリジェンス(群知能)を活用したCar-to-Xサービスとなる。ナビゲーションシステムも大幅に進化して、新たな機能を追加。「MMIナビゲーション・プラス」では、走行したルートの情報を元に、自己学習していく機能が付く。この機能では、ルートガイダンスは、サービスプロバイダーのHEREが運用するサーバーを経由して、オンラインで提供。ここでは、走行する全地域における交通状況も考慮されることにより、ルート検索の機能がより高度になる。

《森脇稔》

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