国土交通省の運輸安全委員会は11月12日、JR北海道千歳線で11月9日に発生した施設障害を重大インシデントに認定したと発表した。
千歳線上り列車の運転士が、札幌市厚別区の新札幌駅構内で上り線に跨るように倒れている下り線の第1出発信号機を発見し、そこからおよそ15m手前で停車した。報道によると、信号機を支えていた土台から8本のボルトがすべて抜け落ちていたという。これにより千歳線は12時50分頃から終列車までダイヤが乱れ、快速『エアポート』は46本が運休したという。
この夜、東京から復興割を利用した北海道旅行で新千歳空港に降り立った家族連れによると、快速『エアポート』として発車する列車が全車自由席の臨時普通列車となっていたが、普通列車では自由席扱いとなるはずの「uシート」(指定席)車両で、乗務員と指定券を持つ乗客、持たない乗客の間で多少の混乱が見られたという。