明治産業(本社:東京都港区)はイギリスのアルヴィス・カー社と、日本における総代理権(保守・販売)契約を結び、16日より日本市場にアルヴィス・ブランドを再導入した。今回導入するのは「4.3リッターシリーズ」と「3リッターシリーズ」。
アルヴィスは、1919~67年に活動したイギリスの名門メーカーだ。2010年に活動を再開し、現在も、当時の車をほぼ当時のままに生産している。明治産業は日本での活動再開にあたって、4.3リッター「バンデンプラス・ツアラー」を1台、2019年6月に、3リッター「グラバー・スーパークーペ」を2020年6月にそれぞれ納車予定で販売する。
アルヴィスは1919年創業。1925年にメカーとしては初めて前輪駆動車でレースに参戦、1928年のルマン24時間耐久レースで1-2フィニッシュするなどした。第二次大戦後はスイスのコーチビルダー、ハーマン・グラバーと組んでグラバー・スーパークーペを生み出すなどした。1967年に量産車の製造を停止した。
2010年に自動車事業の活動を再開し、2017年はに「コンティニュエーション・シリーズ」の生産を発表した。コンティニュエーション・シリーズは、第二次大戦によって製造中止となった当時のモデルの再生産を意味する。「4.3リッターシリーズ」と「3リッターシリーズ」の2シリーズで構成される。
1965年型TE21サルーンbyパーワード(レストア車)日本では、1953年に発足した、明治産業の関連会社である明治モータースがアルヴィスを販売しており、1963年に業務を終了した。
今回、明治産業ではコンティニュエーション・シリーズを販売、さらに英国でレストアされたアルヴィス車の輸入販売も行なう。日本市場では1年に1台を販売する計画。
1937年型4.3リッター・ヴァンデンプラス・ツアラー(レストア車)