ビッグデータを活用して救急車を最適運用…NTTなどがシステムの有効性を実証

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総務省消防庁消防大学校消防研究センター、日本電信電話(NTT)、NTTデータは、救急ビッグデータを用いた救急自動車最適運用システムの有効性を確認した。3者が26日に発表した。

救急車による傷病者の搬送について1996年から2016年の20年間に現場到着所要時間は全国平均が6.0分から8.5分へ、病院収容所要時間が全国平均で24.4分から39.3分へ延伸しており、社会的な課題となっている。

消防研究センターでは、現場到着所要時間と病院収容所要時間の短縮を目的に、ビッグデータ、G空間情報を活用した救急車の最適運用システムの研究開発を行ってきた。一方で、NTTではリアルタイムに変化する気象情報、人や車の動態情報を、ビッグデータとして収集、それらの分析・学習に基づいた予測技術とその予測結果の活用技術を研究開発している。

また、NTTデータは1970年代から救急医療事業を開始し、都道府県単位に整備される救急医療情報システムのうち、現在約半数の開発、運用保守を受託している。これにより、救急現場での患者の搬送先医療機関の決定に関するノウハウを培ってきた。

救急ビッグデータを用いた救急自動車最適運用システムの概要救急ビッグデータを用いた救急自動車最適運用システムの概要

今回の共同研究では、2018年2月から約3年間で救急需要と気象条件など、関連情報との関係性を分析し、これを踏まえたリアルタイムな救急需要を予測する。この予測に合わせて救急隊を再配置することで、救急車の運用最適化を図り、救急車の搬送時間の短縮につなげる。

《レスポンス編集部》

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