小学生が未来のアイデアを競うホンダ「子どもアイディアコンテスト」最終審査結果発表

最終審査の参加者と審査員たち
最終審査の参加者と審査員たち全 13 枚

「未来にあったらいいな」という子供たちのアイデアが、ホンダウエルカムプラザ青山に集結。「第16回 子どもアイディアコンテスト」の最終審査会と授賞式が12月1日に開催された。

このコンテストは、子供たちが「未来にあったらいいな」と思うものを提案。未来を担う子供たちの夢や想像力を育み、創造することの大切さや楽しさを体験してもらうことで、社会的な成長の一助につながることを目指してホンダが主催しているもの。2002年度に初開催され、今回が16回目となる。

参加対象は全国の小学生で、低学年の部(1、2、3年生)と高学年の部(4、5、6年生)の2部構成。応募者はまずアイデアを絵に描いて提出し、一次審査を通過した作品は絵を元にした立体モデルを製作。最終審査でプレゼンテーションするという流れになっている。今回の応募総数は6409作品で、一次審査を通過した各部14作品ずつ、合計28作品(32名)がステージでプレゼンテーションをおこなった。

審査員は茂木健一郎 審査委員長(脳科学者)、まるも亜希子氏(カーライフジャーナリスト)、綾塚達郎氏(日本科学未来館 科学コミュニケーター)、仁藤康雄氏(本田技研工業 人事コーポレートガバナンス本部・総務部部長)、松橋剛氏(本田技術研究所 四輪R&Dセンター執行役員)の5名。

低学年の部・最優秀賞の南友乃さん(左)低学年の部・最優秀賞の南友乃さん(左)

最優秀賞に選ばれたのは、低学年の部が『みんながにこにこあったかーい「ひまわりのおうち」』(南友乃さん、1年生)。植物のようにエネルギーを自給自足するエコロジー住宅だ。花の蜜を吸いにきた鳥や虫たちと友達になれるというのも「心の温かさ」につながる魅力がある。

高学年の部は『電気をためる「ライチョウ」』(柏木晴太さん、4年生)。これは雷の発生を察知するとそこへ飛んでゆき、エネルギーを集めるロボット。溜めた電気エネルギーは卵として排出し、そのまま二次電池として保管できるというアイデアだ。2作品とも着眼点やアイデアだけでなく、立体モデルの表現力、プレゼンテーションのおもしろさ、わかりやすさなど総合的に高く評価された。

高学年の部・最優秀賞の柏木晴太さん(左)高学年の部・最優秀賞の柏木晴太さん(左)

優秀賞は各部門2作品ずつ、合計4作品。『生態調査ロボ「クワしい君」』(峯苫忠舜さん、3年生)、『私のおうち 47都道府県』(渡邉実桜さん、1年生)、『宇宙飛行船ホテル』(遠藤将太さん、4年生)、『なつかしの味 よみがえりレンジ』(西岡史織さん、4年生 )が選ばれた。

また最終審査に臨んだ子供たちが投票して選ぶ「キッズ大賞」は、低学年の部では『みんながにこにこあったかーい「ひまわりのおうち」』が最優秀賞とのダブル受賞。高学年の部では『天然うなぎ大量生産「天然うなぎイール君」』(峯苫花鈴さん、5年生)が獲得した。

『みんながにこにこあったかーい「ひまわりのおうち」』(南友乃さん、1年生)『みんながにこにこあったかーい「ひまわりのおうち」』(南友乃さん、1年生)

このほか、ゲスト審査員がそれぞれ選ぶ審査員特別賞は、茂木氏:『みんなで宇宙へゴー☆』(大友亮仁さん、3年生/大友心晴さん、2年生 )、まるも氏:『元気の調味料 チビコリン』(堀口友莉佳さん、4年生)、綾塚氏:『スイトール』(西郡己子さん、2年生)が選出されている。

茂木氏は総評として「スーパー小学生たちが集まってくれた。賞を獲れなかった子たちも、みんな自信を持って帰ってほしい」と語り、子供たちにエールを送っていた。なお、このコンテストはタイとベトナムでも開催されている。それぞれの国で最優秀賞と優秀賞に輝いた子供たちは、受賞者たちが集まる国際交流会に参加することになっている。

『電気をためる「ライチョウ」』(柏木晴太さん、4年生)『電気をためる「ライチョウ」』(柏木晴太さん、4年生)

《古庄 速人》

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