BMW 8シリーズ 新型に カブリオレ 登場、15秒でルーフ開閉…ロサンゼルスモーターショー2018

ソフトトップコンバーチブル

ガソリンとディーゼルの1グレードずつを設定

BMWパーソナルCoPilot

BMWオペレーティングシステム7.0

個人のスマホがキー代わり

BMW 8シリーズ・カブリオレ 新型(ロサンゼルスモーターショー2018)
BMW 8シリーズ・カブリオレ 新型(ロサンゼルスモーターショー2018)全 22 枚

ソフトトップコンバーチブル

BMWはロサンゼルスモーターショー2018において、新型『8シリーズカブリオレ』(BMW 8 Series Cabriolet)を初公開した。米国での価格は、12万1400ドル(約1380万円)からと発表されている。

新型8シリーズカブリオレは、およそ20年ぶりに復活を果たした新型BMW『8シリーズクーペ』のオープン版だ。ルーフには、複数の層で構成されるソフトトップを採用しており、軽量化や静粛性が追求された。

ソフトトップの開閉はフル電動式で、センターコンソールのスイッチ操作により、開閉は片道15秒で完了する。50km/h以下なら、走行中でも開閉できる。ソフトトップの色は、ブラックが標準で、アンスラサイトシルバーがオプションで用意される。

ボディサイズは全長4843mm、全幅1902mm、全高1339mm、ホイールベース2822mmで、クーペに対して全高が2mm低い。BMW 8シリーズ・カブリオレ 新型BMW 8シリーズ・カブリオレ 新型

ガソリンとディーゼルの1グレードずつを設定

新型8シリーズカブリオレのパワートレインには発売当初、欧州ではガソリンとディーゼルの1グレードずつを設定する。

ガソリンエンジン搭載車が、「M850i xDriveカブリオレ」グレードだ。M850i xDriveカブリオレには、新開発の4.4リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。最大出力は530hp/5500~6000rpm、最大トルクは76.5kgm/1800~4600rpmを獲得する。BMW 8シリーズ・カブリオレ 新型BMW 8シリーズ・カブリオレ 新型

トランスミッションには、8速「ステップトロニック」で、インテリジェントな4WDの「xDrive」とリアアクスルディファレンシャルロックが、常にエンジンパワーを路面に正確に伝える。インテグレーテッドアクティブステアリング、アクティブロールスタビライザー付きアダプティブMサスペンションプロフェッショナル、高性能タイヤ付き20インチアルミホイールなどを装備する。0~100km/h加速3.9秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を実現している。

BMWパーソナルCoPilot

新型8シリーズカブリオレに搭載される先進運転支援システム(ADAS)のひとつが、「BMWパーソナルCoPilot」で、標準装備されるクルーズコントロールは、ブレーキ機能付き。BMW 8シリーズ・カブリオレ 新型BMW 8シリーズ・カブリオレ 新型

自動ブレーキの「シティブレーキ」には、衝突および歩行者警告機能が付く。最新世代のアクティブクルーズコントロール(ACC)は渋滞走行中を含めて、前車との間に一定の距離を保ちながら、自動で追従走行できる。ストップ&ゴー機能は、任意の速度をベースに、前方の車両との車間距離を維持しながら自動で加減速を行い、低速走行時には車両停止まで制御を行う。また、「ドライビングアシスタンスプロ」パッケージとして、レーンキープアシストを用意する。このパッケージには、レーン逸脱警告とレーンチェンジ警告も含まれ、車線変更の際に、後方から接近してくる車両に注意するようドライバーに促し、側面からの衝突を保護する機能も付く。この他、最新世代のヘッドアップディスプレイや駐車支援システムを設定した。

BMWオペレーティングシステム7.0

新型BMW8シリーズカブリオレには、表示および操作システムに最新のデジタルコクピット、「BMWオペレーティングシステム7.0」を搭載する。従来以上にドライバーの要求に緻密に合わせることができるよう設計されている。ナビゲーションの地図を表示する場所だけでなく、個別に選択した内容の表示スペースが設けられた。BMWオペレーティングシステム7.0では、ドライバーと車両の間のマルチモーダルインタラクションも向上させた。ドライバーはiDriveコントローラー、タッチ操作、音声入力、ジェスチャーコントロールのいずれかで操作できる。BMW 8シリーズ・カブリオレ 新型BMW 8シリーズ・カブリオレ 新型

個人のスマホがキー代わり

欧州仕様車には、デジタルキーを設定する。BMWのデジタルキーは、一般的なキーなしで、ユーザーのスマートフォンを使用して、車両のロックやロック解除ができる。スマートフォンをワイヤレス充電または専用トレイに置くだけで、エンジンが始動できる。

このデジタルキーは、最大5人で共有することが可能で、ドライバーは自動的に検出され、車両キーまたはBMWデジタルキーを使用するか、コントロールディスプレイでユーザーを選択して正しいPINを入力することで、個人設定が有効になる。また、デジタルキーは「BMWコネクテッド」アプリの一部として利用が可能で、近距離無線通信規格の「NFC」対応のスマートフォンで使用できる。

《森脇稔》

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