フォルクスワーゲン(Volkswagen)ブランドは12月6日、電動化やデジタル化、自動運転、モビリティサービスを促進する目的で、2023年末までにおよそ110億ユーロ(約1兆4800億円)を投資すると発表した。
フォルクスワーゲンブランドは全投資額の110億ユーロのうち、8割以上にあたる90億ユーロを、電動化に充当する予定だ。フォルクスワーゲンブランドのEVは、現在2車種。 2025年にはEVのラインナップがおよそ20車種に拡大し、生産台数は100万台を超えると見込む。
フォルクスワーゲンブランドが電動化攻勢の中心に据えるのが、「I.D.」ファミリーだ。最初の市販モデルとして、『ゴルフ』セグメントに属するコンパクトEVの『I.D.』を2020年に発売する予定。これに続いて、SUVセグメントには『I.D. CROZZ』を投入する計画で、さらにMPVの『I.D. BUZZ』を順次、市場に投入していく。
また、フォルクスワーゲングループは、ドイツのエムデンとハノーバーの2工場を、2022年から電動車の専用工場に切り替える計画だ。これにより、欧州最大の電動車の生産ネットワークを構築する、としている。